休日の過ごし方～諸塚村・幸田町・日之影町～

諸塚村・中嶋さんの休日

私は昔から人付き合いに苦手意識がありました。活動中は、人との距離が近いことに、ときどきは疲れてしまうこともあるので、週に一度は趣味の時間を設けてリフレッシュすることにしています。そのため休日は家でくつろいで読書など趣味の時間に充てることが多いです。動き回ることが好きな人は休日でも活動のような感じで動くのも良いと思いますが個人の時間も大切だと思うのでしっかり休むようにしています。

活動中に地域の方々と話すときにどうしても仕事の話が中心になってしまいます。仕事の手伝い以外の機会で話をすると、地域ならではの休日の過ごし方を知ることができるので、色々な活動先に行くことも大切なことだと思います。

家の掃除などは休日を利用してやることが多いです。洗濯はほぼ毎日やっているのですが、部屋の掃除などは活動後だと疲れていてやる気が起きないこともあり、休日にまとめて片付けるにしています。部屋を日頃から片付けておくと気持ちも晴れるので良いと思います。

活動で知り合った方たちと休日に出かけるのも協力隊の楽しみの一つだと思います。長く協力隊を受け入れている地域では多くの方が協力隊とはどんなことをしているのか知ってくれているので色々と力になってくれることが多いです。

幸田町・山下さんの休日

都会と比べると、レジャー施設やショッピング施設などが乏しい田舎。なんなら自分が住んでいた地域から遠い新しい場所で遊ぶ友達すらいない。そんな場所で休日や夜は何をして過ごすのか？不安に思われる方がいると思います。

僕の場合、夜は大体農家さんや地域の方と飲みに出かけています。お酒一切飲めないけど…(笑)。大丈夫です。田舎は車での移動が中心なので、車の運転手は必ず必要とされます。飲酒運転はもってのほか、ご家族のお迎えも大変です。そこで名乗りを上げればお酒が飲めなくても重宝されます。

僕の場合、土日祝休みですが、ほとんどは何かしらのイベントで予定が入ります。それでも楽しいからなんてことありません。それに休みたい場合は休みたいと進言すれば休めます。

家や図書館で勉強するもよし、農家さんと遊びに出かけるもよしです。遊び相手の年齢層は大体が上ですが、若い人のところにお手伝いに行って、友達を作るのもいいでしょう。今では同い年から小中高生、高齢者までたくさんの友達がいます。

最後に、休日や夜のフリーな時間は必ずあり、その時こそ、あなたの真価が問われる時だと思います。家で休養を取るのも大事です。しかし、ごろごろしているだけでは何も変わりませんよ。

日之影町・菊浦さんの休日

休みの日は、地域の方が観光や遊びに連れて行ってくれることも多いです。何も予定がない日は、いろんなところを散歩しています。どこを歩いていても空が広く、山が見え、山の色の変化から季節の移り変わりを感じることができます。

いっしょにトランペットを持っていって練習することもあります。きれいな空気を吸いこんで、日之影の渓谷に向かって思いっきり吹くのは本当に気持ちがいいです。

あとは町の生涯学習講座で鉛筆画を習っています。他のみなさんがスラスラと何枚も作品を仕上げていくなか、私もこの間ようやくはじめての人物画（星野源さん）が完成しました。人物画なんて私には無理無理ー！と思っていたけれど、先生に教えてもらって、思っていたより様になりました。
100色の色鉛筆があったらどんな絵が描けるんだろうって憧れたりもするけれど、黒の鉛筆1本でこんなにたくさんの色が表現できること、そして、黒と白の間にはすごくいろんな色があることを知りました。

無いものに目を向けるのではなく、今あるものの可能性を考えて工夫して楽しむっていう協力隊の生活とどこか似ているなぁと思います。