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参加を決めたきっかけは?~part5~

協力隊の参加資格は18歳~概ね40歳まで。

様々な年齢、経歴の人が参加していますが、なかには大学4年が終わってから参加している人もいます。

就活とは違う選択をした彼らの参加のきっかけをご覧ください。

尾畑さん(岩手県一関市)のきっかけ

協力隊の文集や報告書を読んだり、「ふるさとカフェ」でOBOGの方々のお話を聞いたりして、「協力隊への参加を通じて、自分に合う生き方を自然体で決めていける人になれるのではないか」と希望を持てたことです。

また、最後には家族の後押しもありました。

報告書では、岡山県鏡野町のかつての隊員が、派遣先の方々と協力して、家庭から出る廃油や邪魔な竹を使いキャンドルナイトを開いたという話を読みました。協力隊の活動は自在に組み立てていけることを知ったと同時に、隊員の自由な発想に肩の力が抜けていく感覚がありました。

また「ふるさとカフェ」では、OBOGの方々がスライドの写真を見ただけで、当時の状況をありありと語っていたことが印象的でした。「自分も色々な体験の中で、心躍るものを見つけられるのではないか」と期待が生まれました。

最後に、家族に協力隊の参加について相談した時、「自分の地元のような地域に興味を持ってくれて誇りに思う。積極的に応援する」を言われたことが印象に残っています。

面白いことに、母の出身地が数年前の協力隊の派遣先にありました。そこで活動した隊員が、任期後にどんな進路を辿ったかわかると、話がスムーズに進みました。もし参加が決まり、任期中に何かトラブルがあっても大丈夫だ、と思うことができました。


小山田さん(群馬県上野村)のきっかけ

僕が1年間農山村で生活する「緑のふるさと協力隊」を応募しようと思った決め手は、この短期プログラムである「若葉のふるさと協力隊」に参加したことでした。

大学3年生時、これからの進路を考えるタイミングで農業という選択肢に興味を持ちました。しかし当時学んでいた内容とは全く違ったため、何か体験できるような活動がないか探している時に「若葉のふるさと協力隊」を見つけました。とりあえずやってみようという当時の勢いに任せ岩手県一関市の協力隊に参加しました。

一関市では米農家、トマト農家、りんご農家など様々な農家さんと触れ合うことができました。ただそれ以上に当時活動していた「緑のふるさと協力隊」の方が地域の方と作り上げた関係がとても素敵に思えました。

活動から家に戻ると家の前に近所の方から野菜が届けられていたことや、交流会の際に多くの地域の方が集まって夜ご飯を作りに来てくださったことなど「人と人の繋がり」を感じる場面がとても心地よくて、自分も1年間農山村で色々な経験をしながら多くの人と関わる時間を過ごしたいと感じて参加することを決めました。


水谷さん(福井県坂井市)のきっかけ

応募当初は、都会・市街の生活に嫌気がさしていて、SNSなどで盛んに目にするようになった田舎の景色・生活にどんどん心が引かれていきました。

朝は縁側でゆっくり過ごして畑作業をし、山や川に食材を取りに行くなど、SNSでよく目にしていた「田舎暮らし」は、名古屋で生活していた当時からは、現実離れしたとても魅力的なものに感じていました。今から振り返ると、この考えは自給自足などで、働かずお金を使わずして食べていくという甘い理想にすがっていたのだったと思います。

それでも、一度「田舎に行く」と決心をしたら、就職活動などそっちのけで協力隊になることに舵を切っていました。

選考を無事切り抜け、無事に派遣が決まりました。

決まってからも様々な迷いもありましたが、研修当日の朝には何もかもフッ切れて、これからの一年間で起こることにワクワクしながら新幹線に乗っていました。

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