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雑談 白くなる毛

自分の体毛が白くなり始めたのが何歳からか覚えているだろうか?若白髪と言われるものだったり、老化であったり病であったり、人によってはほとんど白くならない人もいる。

大抵の人は髪の毛からだろうか。目に見える頭の頂点あたりや分け目、かきあげた時の生え際、こめかみ、そして隠しきれないほどの広範囲に広がっていく。

ショックが大きい。

若者ぶるつもりは全くないが、白いものが頭にちらほら見えてくると老いを叩きつけられているようでそれなりに気になるのが女心というもんだろう。よく「そんな1、2本なんて誰も見てないよ」と言われるが、自分は見ているのだ。自分は白髪が見つかるとすぐさま染めようとする人間なので、他人様の白髪もとても気になる人間である。きっとどこかにも他人様の白髪が気になる人がいるかもしれない。白髪があるだけでより老けて見えるのは正直悲しい。

きっと自分は若白髪の部類に入るんだろう。もしかしたらメンタルの薬を飲み始めたのも影響しているのかもしれない。何かしら薬を飲み始めると白髪になるのが早くなるのかもしれないというのは、自分の周囲の人間にも見て取れる症状だ。ただ科学的な根拠はない。ただの憶測である。

偶然にも初めて白髪を発見したのは20代後半に入って直ぐだった。その頃はまだ普通のヘアカラー、ヘアマニキュアで済んでいた。だがそれから数年もしないうちに白髪染め用のヘアカラーに移行してしまったのである。最初は三ヶ月に一度、徐々に二ヶ月に一度。今では月イチで市販のヘアカラーを購入している。

幸いなことに、自分の髪の毛は強い。ほんとに強い。染めすぎて地肌と毛が傷んじゃって禿げちゃう〜…なんてことは無い。ハゲとはなんぞ?地肌が傷んだことなんて一度も無い。度重なる毛染めにも耐え得るし、愛用のシャンプーは薬用サクセス。パーマは翌日にはとれるし、髪の毛の中に手を入れて解かそうものなら針金のように刺さる。そして多い。ロングヘアーなんて頭がデカくなるだけなのでショートしか出来ない。月一カットしてる自分って男性レベル。

遊びはあまり出来ない髪だが、不満に思ったとこはあまりない。確かに風になびくサラサラヘアーなんてときめくが、ともかく強く逞しい毛を結構気に入っている。若い頃はヴィジュアルバンドなの?ってほど硬いワックスで固めたりも出来た。髪の質はまぁ落ちたがそれでも毛染めに耐え得る自分の髪の毛には満足している。毛染めのペースもまぁいいだろう。

「髪」の毛には。

それ以外の場所にも白髪が発生することを、20代の若人は頭の隅に置いておいてもらいたい。

気づいたのは、たまたまコンタクトをつけたままシャワーを浴びた30代前半。まだ脱毛の文化に足を踏み入れていなかった自分は、アンダーの処理を恐れ多くも手持ちのカミソリで行っていた。いわゆるVIOの所もである。あまり経験のない男性や、女性の体に夢見まくりの男性や、女は下もきれいじゃないと萎える〜なんて男性に物申したいが、女性は誰でもアンダー結構生えている。たとえ生えてたからってどん引くのはお門違いである。そして、ここにも白いものは生えるのだ。頭の白髪よりもショックは大きい。

そして、コンタクトをつけて見たアンダー。…生えてるのだ。黒の中にチラホラと。皆はどんな生え方だろう。右だけとか左だけとか、髪の毛と同じようにどちらかにだけに生える人もいるのだろうか。これから生え始め、発見した時の人たちの、その衝撃を是非心に留めておいてもらいたい。

さてここで、本番。ステップは更にある。それは、男性だと髭だろうか。女性だと「鼻」もである。理解できるだろうか。40手前の女の鼻の中に、白髪を発見した時の気持ちが。ショックはじわじわやってくる。そして誰かに話してみたくなる。同士はいないか、理解は求められるだろうか。たぶん、憐れむ。もうここはどうにも治せない。ただアンダーと同じように剃る(怪我必須)か、切る(怪我必須)しかないのである。ケアをしていれば外には分からないだろう。ただ、己の気持ちの問題だ。「自分は、鼻毛が白くなる年なのだと」

告白したときの同僚の言葉が忘れられない。

『次は眉毛だね』

爆弾発言である。

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