生活してる?

割といつも持ち歩いているものに、「紙とペン」がある。 

「紙とペンさえあれば……」

なんて、なんとなく恥ずかしくて言いたくないけれど無いとどうも落ち着かない。 

特にペン。なるべく持ち歩く。 

紙のほうは、ファミレスや喫茶店に行けば紙ナプキンとかあるし、 

よくそれに描くし書くし、 

財布の中にもレシートという名の紙があるし、 

何ならこれを機に新しいノートでも買っておこうか、みたいな気にもなる。

でもペンはその場で調達したくない。 

たとえ100円でも戸惑う。 

適当に買いたくないようってなる。 

とか言っておいて、たった今高速バスに乗っていて、

落ち着かなくなりサービスエリアでやむを得ず 

メモパッドとボールペンを買ってしまった。 

買ってしまった…。 

サービスエリアのコンビニで買うボールペンなんて 

なんてなんて投げやりで適当なんだろう。 


しょっちゅうドローイングするけれど 

筆記用具ってそんなにたくさん持っていない。 

大学に行くとき持ち歩いているペンケースだって自分の手首より細い。 

シャープペン1本、シャープペンの替え芯、蛍光ペン2本、

赤ボールペン1本、黒い水性ペン1本、消しゴムが入っているくらい。 

おっと普通のボールペンがないぞ。 

重要書類はだいたい油性ボールペンで書くものだと思いますが持っていませんでした。 

ボールペンって敷居高いんだよなあ。 

なかなか、これいつも使っているんです!っていうのが確立されない。 

いいボールペンあったら教えてください。 

ダマができたり、裏写りするものはやだなあかすれるのもやだ… 

見た目は使いやすさでカバーできるのでこだわらない… 

そう、案外、入りテンション上がらなくても良さがあればいいと思う。 


傘だってそう。 

最近いよいよ新調したのですが、いままで使っていた傘は 

フライングタイガーに買い物に行ったら突然豪雨になり

やむを得ず入り口にあった1000円の傘を買ってさして帰った 

という経緯の傘でした。 

2年以上は使っていたと思う。 

たぶんそれがビニール傘だとしても… 

と言いたいけれど、ビニール傘はだいたい盗られるので無くなっていきました。 

やむなく使っていたフライングタイガーの傘は 

次第に愛着を持ち使い続けること、はや2年。 

てっぺんに小さな穴が空いて雨の中さしていると

だんだん持ち手に水が滴り 

手がびちょびちょになっていくという使い心地になってしまったので 

遂に、やっと、「傘を買う」という名目で店に行き新しい傘を買いました。 

でも、傘の処分の仕方が分からない。 

この穴の空いた傘、どうしようか。 

今までの人生で使ってきた傘たちはどうやって処分されたのか? 

処分された? 

小学生の時に塾の入り口の傘立てに置いておいたら 

その入口の先の階段から滑り落ちた子の衝撃で潰れて折れた傘は? 

自転車に挿してたら歪んでしまって開かなくなった傘は? 

どうしてたんだろう… 

置くところもないので、増えたら減らすサイクルをしていきたいけれど……


そう、物が多くなってしまう人なので増やさない努力が必要なのだ。 

筆記用具だってそう。 

まあ買っちゃったんだけどさっき… 

荷物も少なく出歩きたい。服も最低限でローテーションしたい。 

でもガムテープとかはつい買っちゃう。なんで。 

ガムテープ家に4個はある。なんで。 

軍手や革手袋も出てくるし、 

割り箸もあるしいろんな紙があるし接着剤もいろいろあるし、 

釘やビスも各種類揃う。なんで… 

「なんかちょくちょく使える」ものをためてしまいがち。 

そう、増やさない努力をする一方、 

捨てられない、むしろ集めたい!欲求が強い。 

一方、じゃないか。 

集めちゃうからものが多くてだから増やさないようにしてるんだった。 

たまには断捨離をしないと。 

掃除だ掃除。 

掃除は苦手だ。 

家事の全てが不得意。 

生活は苦手だ。 

困った。 


母から借りた星野源 著「そして生活はつづく」を読んでいるのだけど 

(あれ、最近 星野源を勧められること多いな) 

このエッセイ、生活嫌い という言葉にすごく共感した。 

共感したと同時に、いやいやこの人だいぶ生活できてるよすごいよーともなる。 

この人は生きていけるよーと思う。 

生活はつづいていくのか。 

そもそもしてる?始まってる? 

なかなかに不安。 

星野源は、生活が続くことを拒否しないんだな。  

拒否はできないか…(?) 

「なるはやで自分をなくす」という話もあったけれど。 

それはまた別の話ですね。 


一人暮らしも4年目だけど、未だに慣れないし

板につかないし一瞬でも生活ができていた時期があるだろうか? 

1年目の前半くらいかな…2ヶ月くらいかな…

常々引っ越したいし

(無意識に部屋探しのサイト見てるけど見てるだけなんだ…) 

ご飯も食べられないし 

生活水準を上げることにあまり関心がない。 

こんなに魅力のない生活大丈夫なんだろうか。 

生活にすらこだわりが持てないそんなつまらない人間が 

美術に携わっていけるんだろうか。 

それだけが心配だー 

興味やこだわりが尽く削られていく感覚。 

健康も手に入らない。 

空虚をぼーっと見つめながら内心めちゃめちゃ焦る日々。 

おもしろく過ごしたい。 

おもしろがりたい。 

日に日に内向度が上がっていくけどあんまり抑え込みたくないなあ。 

生活がつづいていくことも楽観的に考えていきたい。 


取り敢えず、ガムテープの数を減らそう。。


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