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わたしが大好きなNCT DREAMの楽曲たち

NCTの楽曲に魅せられて

2020の活動を通して出会って以来、わたしのプレイリストに次々と追加されていくNCTの楽曲たち。ふと、そのNCTにはまるまでの経緯を先日振り返ってみたところ、そもそもグループの存在自体は知っていて、有名な楽曲やアルバム(たしか127のNeo Zone)を聴いて「いいなぁ、NCT」と感じていたことを思い出しました。それから私生活で多忙を極めたりなどしていたためK-POP自体を追わなくなりましたが、生活が落ち着いたころにまた聴いてみるか、とapple musicで検索し、"NCT RESONANCE"のアルバムを一通り聴き終えたころには、彼らの織り成す音楽性や世界観にすっかり魅せられていました。

ちなみにそのころのメンバーに関する知識は乏しいもので、私が彼らについて知っていることといえば、超美形メンバー(おそらくジェヒョンのこと笑)がいて、日本人の方がご活躍されているグループ、ということくらいでした。つまり、彼らのビジュアルやパフォーマンスについてそこまで把握していませんでした。それが今ではほぼ毎日曲を聴くくらいには楽曲に惚れ込んでしまい…。もし、ビジュアルやパフォーマンスを「アイドル」としての大きな要素と定義するのならば、私は彼らを単にアイドルとしてでなく、アーティストとして捉え、彼らの音楽に向き合っていたと言えるかもしれません。勿論、今はその「アイドルの要素」も私がNCTを愛する理由の一つですが、アイドルグループにはまり込む要因がシンプルにその音楽性や楽曲だったということは、我ながらなかなか興味深いと感じました。

好きな曲について語れと言われたらいくらでも語れるのですが、普段感情や思考のアウトプットとして使用しているTwitterは字数制限があり、長い文章を書くには最適とは言えないため、noteでひたすら語ることにしました。

前置きが長くなってしまいましたが、これから各グループごとにお気に入りの曲5選(今回はそれ+MV1曲について...)について語っていこうと思います。まずはNCT DREAMから!

1. PRETTYMUCH - Up to You ft. NCT DREAM

一曲目からアルバムではなくフィーチャリングの楽曲にはなってしまいますが、ドリムの曲のなかでも一位を争うほど好きだからまず一番最初に書きたい...!

アメリカのボーイズグループ・Prettymuchのアルバム「INTL:EP」に収録されているこの曲。このアルバムでは世界の様々なアーティストとコラボレーションを行っているそう。

楽曲の雰囲気としては、明るく爽やかで清涼感あふれる印象がドリムちゃんにぴったりだなぁと、最初に聴いたとき真っ先に感じたのを覚えています。ピアノ(特にイントロ部分)や踊りだしたくなるビートの感じがとても好き。

お気に入りは1:15~のへチャンパート、"너와 내 사이 거리 이 정도면 어때"。特に、C, Bb, C, G が三回繰り返されているところが好き(細かい)。チソンくんのハスキーな声もとても良い。。

この曲の何が良いって、前述した爽やかな雰囲気も、二つのグループの調和したボーカルももちろんそうなのだけれど、歌詞も好き。あまりに素敵なので、はじめて日本語訳と照らし合わせて聴いたときは涙が出そうになりました。

ざっくりまとめると、前半のprettymuchのパートは「きみ次第だよ。きみがいいなら、いつだって進める。一緒に夜を過ごしたいのなら、もうその時はきているから。でも進む準備ができていなかったら、大丈夫かどうか言って。本当は残ってほしいけど、僕には決められないから」「そうしてほしかったら待つよ。僕がきみに合わせるから大丈夫。このままだっていいんだよ。でもきみがその気になったら、止めたりしないよ」というもの...。相手の同意を最大限尊重して、相手の歩幅に合わせるところに優しさや気遣いが見受けられます。先ほど挙げたへチャンのパートでは、「僕らの距離、これくらいならいいかな?」、続くチョンロのパートでは「きみに合わせていくから心配いらない」と、相手の気持ちを確認しながら距離を縮めていく姿がとてもかわいらしく、ときめきました。

2. Irreplaceable

今年5月に発売されたアルバム「hot sauce」に収録されているこの曲。本当に良曲揃いのアルバムなんですが、なかでも、私が選んだ「irreplaceable」は、何度聴いても初めて聴いたときの感触をありありと思い出します。大好き!!

1:11~からのロンちゃんがかわいいから見てほしい...

作曲陣の一人でかつ編曲も担当するDEEZさんは、SHINeeやEXOの作曲も手掛けている方(過去にドヨンのことを本当にポテンシャルの高い子だ、とほめてらっしゃった)。NCT関連の楽曲だと、cherry bomb, touch, black on blackを作曲されています。

まず、イントロの鮮やかなピアノのサウンドで目が覚めるような感覚がしました(私自身ピアノをやっていたことも関係しているのか、このようにピアノの音が印象的な曲には至極弱い)。あとは初めて聴いたときはとにかく「イ・へチャン、、、!!!」となってました(語彙の欠如)。タイトルにもなっている”irreplaceable(かけがえのない)”というフレーズでマークが歌いだします。ハッピーで楽しそうで、どことなくレトロなバイブスもたまらない。

そしてまたこの曲も歌詞が本当に素敵なんですよね。「ジュリエットなら? ロミオ 美女といえば? 野獣 僕を見るとみんな 真っ先に思い浮かべる きみの名前」「主演はきみと僕の映画が始まった」。。。とくに好きなのはマークの「どんな角度どんな場面でさえも 完璧すぎて オスカーで賞をとれる」...。こういう、「きみがいれば本当に幸せなんだ、ぼくら二人そろえば最高なんだ」とまっすぐ伝える曲が本当に好き。そして続くへチャンの「I'll tell you love to you, Irreplaceable」のところで感情が一気に高まりますね。最後の全員のコーラスの裏のへチャンの声があまりにも良すぎて涙が出てくる。3:00~くらいの、へチャン単独の"irreplaceable~!"のところ、何度聴いても感嘆のため息が出ます。

この曲を好きな曲として挙げているのは、ナナちゃんとへチャン。

(ジェミン)歌詞に「君がいなきゃダメだ」とあるのですが、歌に出てくる主人公が、僕たちとシズニの関係性のようでとても好きです。ー "NCT DREAM、初アルバムへの思いを打ち明ける “7DREAM”で刺激的にカムバック【独占インタビュー】" https://www.oricon.co.jp/special/56386/2/

ヘチャンは今回のアルバムに一番好きな曲として「Irreplaceable」を挙げ「愛する恋人が主人公だというラブソングです。キーが高くてボーカルスキルが必要な曲なので、練習もたくさんして努力しました」と語った。ー"NCT DREAM、久しぶりに7人でカムバック!1stフルアルバム「Hot Sauce」記者懇談会で思いを語る“全員が成人して…” https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2168180

ボーカルスキルが必要な曲だからたくさん練習したと語り、好きな曲にこの曲を選ぶへチャン。自負をもって選んだ感じがなんとなく伝わり、頑張ってくれて本当にありがとう、と心から思いました。(どういう目線)

3. Life Is Still Going On

オルゴールの音色が特徴的なR&Bポップ曲。打楽器はグロッケンシュピールが使用されているようで、音の数が抑えられているのも、やさしさに包まれたような穏やかな雰囲気を感じさせる要因の一つかもしれません。

これ無料で見れるってどうなってんの...?

またしても「イ・へチャン、、、!!!」(二回目)となった曲。3:00~の裏のへチャンの歌声は息を呑むほどの美しさ。チョンロの歌い方もとても好きなのですが、温かいこの曲の雰囲気にとてもマッチしています。マークの「人生って思い通りにいかないよね 本当に心って思い通りにいかないよね」という歌詞がすごく響きます。そのあとジェノのラップパートすごく難しそうなのですがマークのラップの勢いのまま、チソンちゃんのパートにつなぐところが好きです。そして、

「大人になっていくみたいだ 生きるってそういうことみたいだ みんな先に進んでいくような 僕ひとり止まったような これが人生なんだ どうにもできないような漠然とした不安 もしそう感じるときがあったら教えて 僕もそうなんだ 時々」

という歌詞にいつも涙しそうになります。彼らがデビューしたころから見守ってきたファンの方なら、なおさらぐっとこみあげてくるものがあるのではないでしょうか。私はドリームというグループに出会ってまだ日が浅いですが、彼らと年が近い分、大人になるってどういうことなんだろうと考えて似たようなことを考えたことがあったので、同じ目線で自分という存在を見つめている感じがしました。

辛い思いをしたとき、電車でこの曲をひたすらリピートして泣きそうになりながら帰路についたこともありました。困難に直面したり思い悩んだりして、ふと立ち止まって進めなくなった時、隣で寄り添って「大丈夫?」と聞いたあと、背中を押して一緒に進んでくれるよう励ましてくれるような曲です。落ち込んでいたときに手を引かれてダンスパーティーに招待されて踊り始める情景も浮かびます。特になにもしなくても人生は続いていく、ただ流れていく。今はつらくてもそれはきっと終わるから、前に進もう、と聞き手に寄り添ってくれます。

これは余談になりますが、ロンジュンは以前vliveでこのように話していました。

寄り添うのもやさしさだけど、十分休んだあとは、さらに進めるように支えたり応援したりするのもやさしさだと思います。これからもこの曲をずっと聴き続けます。

4. Boom

一言でいうと「五臓六腑に染み渡る曲」。中毒性があって何度繰り返し聴いたかわからない。音自体は、"シンセサウンドとビートが導くミニマルな構成"。そして作曲にはユヨンジン氏、Ryan Jhun氏等、SMの音楽を支えてきた方々がいらっしゃるようです。

全体的に漂う、仄暗い、奥深い、気品のある感じ、なんとなくSMを感じません...?とくにロンジュンとかお顔立ちがとても高貴だからこのコンセプト本当に似合う。MV自体いろんな考察があるので興味深いですね。

2:37~からのロンジュンパート、"자유롭게 Fly"、コーラス裏ののびのびとした歌声、素晴らしすぎませんか?それに続くチソンパート、へチャンのbaby yeahも好きすぎて、このパートだけ切り取って動画作ったくらいです。生で見るまで死ねません。

5. Dear Dream

2018年に発売されたミニアルバムに収録されているこの曲は、ドリムを卒業するマークのための卒業ソング。それだけでも泣けるのに、マーク、ジェノ、ジェミン、チソンが作詞にかかわってるという事実、、お互いへの思いを手紙の形式でのせた歌詞と、穏やかな旋律に心が洗われていくような感覚がします。

もうこの曲に関しては、新規ペンのわたしが語ることなど...という感じなのですが、2021年の今、当時のメンバーやファンの思いを想像しながら聴くととても感慨深い気持ちになります。前述したとおり、作詞にはメンバーが参加していますが、

「ぼくらのためにいつも笑ってくれた カモメが心配になっちゃう 同じ船に乗っても1人違う海だってこと それでもずっと僕は頼り続けるよ 灯台になってくれる?」 

この「カモメ」ってきっとマークのことを指しているんですよね。これに気づいたとき涙が止まらなかった。あとは、

I’ll be your homeーぼくが君の帰る場所になるよ

という歌詞に心を打たれました。。"From home"にて、複数の言語によって歌われる「温かい家になってくれた君」というフレーズを聴いたときも思いましたが、家(家庭)が必ずしもすべての人にとって安心していれる場所、帰れる場所だとは限らないと思います。「ぼくがきみの帰る場所になる」という歌詞には、相手のバックグラウンドや気持ちを尊重して、相手自身を思いやる温かさを感じます。また、個人的見解ですが、この曲にはドリムを旅立つマークへのエールも感じます。直接歌詞にはないけど、「頑張っておいで」と言わんばかりの。「頑張っておいで」という言葉には、「待ってるから」というニュアンスがついているようでとても好きです。いつでも帰る場所になるから、待ってるから、がんばっておいで!と。

(番外編ー"Hello Future")

5曲と言いましたがどうしてもこの曲のMVについて語りたかったので語らせてください。。

Twitterでもフォローさせていただいており、noteも全記事拝読させていただいているクリエイターのnagiさんのこちらの記事を読み、気づいたことがありました。この作品をうけて私が考えたことや更なる考察等は、まるまるこちらのすばらしい記事に載っているので、ここでは単なる個人的見解を書きます。

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(nagi様の記事に貼られていたgifをお借りしました...!)

LGBTQの象徴であるレインボーがモチーフにされたり、自由の象徴であるヒッピーファッションが取り入れられたり、プラカードを持って行進する姿や、このMVが6月(=プライド月間)に公開されたことをふまえると、わたしも平等の権利や平和を呼びかけるメッセージ性を感じずにはいられませんでした。

異性愛規範が根強い韓国社会では、性的マイノリティの方々への差別や偏見が日本以上だと感じる、と話す方もいらっしゃいます。特にkpopという業界自体は異性愛規範が強いところだ、と個人的には思います。そのなかで、このようなメッセージ性を感じさせるMVが出てきたことは感慨深いです。ラブソングは異性愛を彷彿とさせる曲が多いなかで、このようにレインボーのプラカードを掲げた曲がプライド月間にリリースされたことに鮮やかな感動を覚えました。音楽や映画、文学などのカルチャーは大きな影響力をもつため、社会問題を語る上でのプラットフォームとなることが多々あります。わたしはこの曲が、プライド月間を鮮やかに締めくくったようにも感じました。感じ方や受け取り方は人それぞれですが、このMVが、人々がprideや反戦、愛、平等、平和などの話を始めるスタート地点となったら、本当に誇らしいことだと思います。

おわりに

月並みな感想にはなってしまいますが、10代のかけがえのない時間をアイドル活動に費やした分、彼らにはあきらめなければなかったこともたくさんあったのではないかと思います。そして同時に、チソンくんの「僕の青春は、いつどこに消えても探す必要なんてない。ここが僕の学校で、塾で、家だ。」という言葉を思い出しました。nct dreamというグループが、メンバーにとって「家だ」と言い切れる場所になっていることを思うと、彼らが共に過ごした時間の濃密さや共有したものの多さがうかがえます。

少しでも多く、きみたち7人での活動を見れるように願うばかりです。そして、きみたち7人、これからどこにいても健康に、笑って幸せに暮らせていますように。

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