クリエイターの地位の話。
こんばんは。本岡亜之です。
一応なりとも、物を作っているという点としては「クリエイター側」の立場にいるわたしが、このようなタイトルを書くと、色々思われるかもしれませんが、ちょっとお話をさせてください。薬にも毒にもならなければ幸いです。
今日、夫のくずぼしと話をしていたんですよね。
「僕は、クリエイターだからえらいっていうのが好きじゃない」
という話です。
彼がいうには、
商業デビューや商業に流通するような作品を作る人ならまだしも、インディーズで作り始めたばかりのひと……つまりは、「作りました(とりあえずできました)」っていう人が偉そうにクリエイターを語るのが嫌だというんです。
彼はもともと能力主義者で、売れている人がクリエイターを自己として語るならまだしも、売り出したばかりの人が「クリエイター」だと「自称する」のが、腑に落ちないんだそうです。
「そんなにクリエイター様がえらいんですか?」と。
彼はどちらかというと「消費者」サイドの考え方なので、わたし一個人の「クリエイター」の目線としては、「消費者」あってこそのクリエイターが成り立つと思っています。
だからといって、消費者だけいても、供給するのはクリエイターですから、どちらも欠けてはならない存在だと思います。
だから、わたし個人の意見としては、消費者も、ものづくりをするクリエイターも、WINWINの関係であるべきなのではないかと思います。
それは、ボードゲームや同人誌だけではなく、一般に流通するものもそうでしょう。「消費者」ありきの「店舗(営業)」そして店舗ありきの「クリエイター」なのではないでしょうか。
彼の中は絵を描いたりボードゲームのシステムを作ったりなど致しますが、クリエイティブは自分の中で満足できればそれでいい。自己満+αで誰かが楽しんでくれたらいいよね、程度のものです。
承認欲求の強いわたしとは、真逆なんですね。
学生の頃は、自己満で終わっていたところも多かったのですが、今はSNSが多く使われ、ものづくりをし発表する場がライトなものになりました。まぁ、SNSでの発表の場というのは、イラストとか漫画を発表する場ですね。
それらのハードルが低くなることによって、ライトに描いていた層が上のプロの人たちと比較されたり、時には要らない批評をされたりすることもあるかと思いますが、その図は、先ほどわたしの言っていたものや、くずぼしが言っていたクリエイターが偉いものではなく、消費者が偉いという構図です。
いやいや、どちらもWINWINでいましょうと、そんなの同じ考えを持つ人だけではなし、同じようにはいかないわけですね。
こうしてnoteに書きながら、あぁ、逆の場面もあるな、と気づいたわけですけれども。
最初のタイトルに戻りますが、クリエイターの地位の話。
わたしは、消費者があってこそクリエイターは成り立ち、お互いにWINWINの同じ立場であるのがクリエイターだと思います。
どんなに素晴らしい作品を作っていて熱狂的なファンがいたとしても、それは一個人の話であって、業界全体のバランスを考えるとやっぱり、対等な立場だと思うんですね。
そんな今日のMIDLUSのお宅事情でした。
色々、みなさん考えの幅は広くあると思いますが、ご意見は個人的にお聞かせくださいませ。薬にも毒にもならない話であれば幸いです。
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