歴史を見て思うこと

アクセスありがとうございます。

この時期になると、原爆投下の日や終戦記念日などが近く
それに関係した記事が多く見られます。

戦争の脅威や命の大切さを感じます。

ここで自分がもう一つ思うことは、
先の大戦は完全に日本に非があることです。

戦前の日本はファシズムに傾倒して侵略行為を行った
という考えがほとんどです。

実際、末期の日本は明治憲法の抜けどころを軍部に見抜かれて
政治が軍部に掌握されていたと言えます。
五・一五事件、二・二六事件はこれを象徴していると言えます。
(しかも、陸軍と海軍の仲が悪く舵が切れない状況)

当然侵略行為が許されることはありません。

ただ、日本にもそれなりの言い分があったと思います。
何故先の大戦に参入したのか?
それは欧米の巧みな外交に日本が翻弄されたからでしょう。

日本は開国以降欧米の考えを取り入れながら発展していきましたが、
日露戦争後あたりから日本の歯車がずれていったように感じます。
自国が強くなったという慢心が随所にみられます。(対華二十一箇条要求など)

アメリカは日露戦争後、
満州鉄道の共同経営を日本に拒否されてから対立を深めていきます。
黄禍論、オレンジ計画、軍縮会議、資源禁輸などによって
日本を研究し、弱体化させつつ外堀りを埋めていきました。

気づいたころ(1941年)には日本は戦う前から負けていたような状況に追いこまれていました。

アメリカと戦っても勝てる見込みはほぼないが、
このまま戦わなくても資源が尽きて不利になることは見えていました。
勝算があるとすれば、同盟国のドイツ、中立国のソ連がこちらに有利なように動いてくれることを期待するばかりでした。

一縷の望みを賭けて開戦を決意します。
ここもアメリカの巧いところで、
日本側が先に攻撃を仕掛けることで
後の講和で有利に動くようにした狙いもあります。

第二次政界対戦のアメリカにとって最大の脅威は日本ではなくドイツだったことから、
戦争の前である程度アメリカの勝ちは見えていたのかもしれません。

開戦時は圧倒的な戦力差を
マンパワー(熟練パイロットや白兵戦)で何とかしていましたが
戦術の甘さ(輸送、補給の軽視)や相手の火力兵器によって形勢がアメリカに傾きます。

そのまま押し切られる勢いでしたが日本側は天皇制の維持や少しの戦果をあげてから講和を行いたい狙いもあり、抵抗が続けられました。

アメリカが原爆を落としたのは
戦闘の長期化で犠牲者が出るのを減らす狙いもありますが、
戦後優位に立てるように、軍事力をアピールする狙いもあったと思います。

原爆の影響や、天皇制の維持の保証が連合国側から通知されたため
日本は降伏します。
(国体の維持は、戦前の日本の柱というべき最優先事項でした)

戦争は負けるべくして負けたという感じです。
神風は吹きませんでした。

個人的に問題があるのは戦後です。
東京裁判の圧倒的な戦勝国優位の採決。
日本側の言い分はほとんど認められず、連合国側の国際法違反はお咎めなしの状態で、日本を徹底的に制裁するだけの出来事に感じます。

また、GHQの占領下では教育にテコが入ります。
修身の消滅は痛手だったかもしれません。
第五期国定教科書にあるような過剰な軍事色を除けば、
まともに使える内容だったからです。
(修身の内容はのちのアメリカ教育で参考にされています)

GHQに背くような記事は検閲が入りました。
また、貧困期であることを利用して
戦前の記録を残す際、「軍部が悪だった」というようなことを言えば
お金がもらえる制度があったようです。
(逆にそういったことをいわないとお金がもらえない、補助金が止められるようなこともあったとか)
これには日本特有の村八分制度も後押ししたと思われます。

自国の国民が自白したような論調にすれば信憑性が高まるのは言うまでもありません。
植民地を多く持っており、占領政策の経験が豊富な欧米だからこそ思いついた考えと言えるかもしれません。
ちゃんと日本がすべて悪いようにしておく算段がきっちりとされていました。

また、第二次世界大戦は連合国が勝ちましたが
結果的には連合国の植民地は独立を果たしています。
アジアにおいては日本による解放によるところもあると思います。

日本の本命は資源確保であり占領政策は残虐な部分がありましたが、
アジアの国が欧米を打倒したという事実は今後の独立に大きく寄与したと考えられます。

日本は戦争には負けましたがその後のインパクトは大きかったと思います。
あのとき開戦せずにアメリカの要求を呑んでいたら今もアジアやアフリカは欧米の植民地だったかもしれません。
中国も欧米に分轄されていたでしょう。
(この点から見るに、第二次世界大戦で一番得をしたのは中国と言えます)

歴史は勝者によって作られる。
勝者こそ正しいということを感じます。
戦争に勝つということはそのような意味でも非常に重要であり
いまだにほとんどの国が軍事力を有しているのはこういった事情があるのかもしれません。

※あくまで私個人の意見です。
 歴史を詳しく勉強したわけではないので、
 個人的なバイアスが入っている可能性があります。




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