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坂本龍一『左うでの夢』が英レーベルwewantsoundsよりリイシュー!

こんにちは、midizine編集部です。坂本龍一が1981年にリリースした3枚目のソロアルバム『左うでの夢』が、11月13日、イギリスのレーベルwewantsounds(以下、wws)よりヴァイナルでリイシューされました。

wwsはこれまでに、矢野顕子の『ごはんができたよ』『いろはにこんぺいとう』『ただいま。』『JAPANESE GIRL』も同様にリイシューし、ヨーロッパを中心に大きな反響を呼んでいます。

本リイシューはグラミー賞にもノミネートされた米国のマスタリング・エンジニア、バーニー・グランドマンによってリマスターされ、音楽ジャーナリストのアントン・スパイスが紹介文を新たに寄稿。限定版となる二枚組には初公開となるフル・インストゥルメンタル・バージョンが加わります。

本作はさまざまな海外メディアでとりあげられています。

「ポップ、エレクトロニカ、そしてアヴァンギャルドが野心的に融合し、日本の伝統楽器である笙(しょう)、篳篥(ひちりき)と交差する」
「ドビュッシーがほとばしり、戯れる『Relâché』、不調和なコンピュータ・ストリングスとつぶやき声の『Venezia』、ゲイリー・ニューマンとデヴィッド・シルヴィアンが必死にノートを走り書きしているのが容易に想像できる」
「坂本のメロディにおける先見と忍耐強い職人気質を再提示する」
ー Andy Cowan(MOJO)★4つ

「坂本の作品でよくみられるのが多色さだ。『サルとユキとゴミのこども』のファンキーなベースラインとポップなメロディはジャズ・サックスソロによって相殺され、『The Garden of Poppies』『Tell'em to Me』では太鼓スタイルのビートと儀式用のベルが日本的な味付けをしている。そして最も奇妙な『かちゃくちゃねぇ』では、ヴァイオリンの摩擦音と雑多なシンセ、そしてパーカッシヴなテクスチャーを組み合わせることによって騒々しいアヴァンギャルド・ディスコを生み出している」
ー Paul Bowler(Record Collector)★4つ

他にもPitchforkやThe Wireといった名だたるメディアでフィーチャーされています。フランスで有名なラジオ局Radio Nova in Parisでも本作が紹介され、『かちゃくちゃねぇ』と『Tell'em to Me』がO.A.されました。

国内ではJET SETでお買い求めいただけますが、ストリーミングでも聴けます。今もなお鮮烈さを失わない、そのエキゾチックで摩訶不思議な世界観に浸ってみてください。


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