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『在宅サービスの場合、事業所を変えれる』発言について

おはようございます!


今日は2月19日発行シルバー新報①面
遊歩道と田村厚生労働大臣の発言からです。


【今回の記事と発言のまとめ】


☑️政府はワクチンの接種順位を医療従事者→高齢者→基礎疾患のある人、その後に高齢者施設の従事者と決めている。これに対し、労働者179万人を抱える日本最大級の労働組合であるUAゼンセンが在宅介護サービスの従事者についても高齢者施設従事者と同様に優先接種従事者と同様に優先接種とするよう、田村厚生労働大臣に要請した。
☑️なぜ施設と同様に高齢者と接しているのに優先接種の対象に含まれないのか、組合員から強い不安があったという。この声を否定する理由はどこにもないはずだ。

☑️ 田村厚生労働相は17日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスのワクチンについて、優先接種を認める介護職の対象から在宅サービスの従事者を除外している理由について

「介護施設では、クラスターが発生した場合そのままサービスを提供していく必要がある。職員の皆様に必ず対応を続けて頂かなければいけない」と説明、「一方で在宅サービスの場合は、例えば事業者を変えるなど別の対応もとれる」との認識を示した。
(介護職のワクチン優先接種、在宅サービスなぜ対象外? 厚労相が説明 | articles | 介護のニュースサイトJoint)


以上のまとめを踏まえて私見です↓


今回は新型コロナワクチンの優先接種に関する内容です。


僕は以前、高齢者施設の優先接種について、クラスターの発生場所として高齢者施設が多いことや一対一で行う在宅において高齢者である利用者(どちらか一方)がワクチン接種していれば大きな問題がないことから、”在宅は後回し”に関して賛成の見解を示していました。


しかし、田村厚生労働大臣の『在宅は替えがきく』というような発言は決して受け入れられません。


感染してしまうリスク、感染させてしまうリスクが高い状況でサービス提供してきたヘルパーさん、介護者をどう考えているんでしょうか。


そんな現場を守るのではなく、厚生労働大臣が『替えがきく』と言ってのけるのはどうかと思います。




ワクチンの優先接種と届け方についてまとめると

①医療従事者→病院に届ける
②高齢者→かかりつけ医か公民館などなんとしてでも届ける
③基礎疾患ある人→かかりつけ医に届ける
④高齢者施設で働く人→高齢者施設に届ける
⑤一般の人→学校やイオンなどに届けて集団接種

と予想されます。


超低温を維持して届ける必要がある今回のワクチンは供給量と届け方の両方を考えなければいけません。



ただし、それ以外にも考えなければならないことはあります。



例えば、寝たきりの高齢者が簡単には通院できない場合、果たしてワクチンを届けることができるのでしょうか。

あるいは飛沫感染のリスクが高い吸引や食事介助を毎日しているヘルパーさんの優先順位は一般の人と同じでタイミングでいいんでしょうか。

デイサービスや小規模多機能型施設は優先接種しなくてもいいんでしょうか。


寝たきりで通院が困難な高齢者や吸引などリスクが高い状況で働くヘルパーさんの数、デイサービスや小規模多機能型施設の状況とワクチンの供給量を市町村単位で把握し、④の段階でもっと詳しく優先順位をつけることを真剣に考えた方がいいと思います。(吸引してるヘルパーさんは老健で優先的にワクチンを打たしてもらえるなど)


優先順位を決めることは簡単ではありません。


しかし、今まで培ってきた市町村と地域包括支援センター、事業所連絡会などの信頼関係を今こそ発揮し、その適切な優先順位を議論し決めるべきだと思います。



やればできる。
議論すれば納得もできると思います。



毎日在宅で奮闘しワクチンが必要なヘルパーさんに対して、『替えがきく』と扱うのではなく、市町村単位で優先順位をつけ、ヘルパーさんを守ることができる政策を是非打ち出して欲しいと思います。




では、いってらっしゃい!




#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報

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