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していいシティ安藤智博「てくてくまち歩きでどしどしまち学び(3日目)」

名残が語りかける夕時

DAY3。ゆっくりとこのエリアの概観が分かってきた。少しでも気になる場所はチェックしつつ、Google Mapに刺したピンの数も30本を超えた。なんとなく、このピンの数と密度が増えていく感じが好きだ。自分がじんわりとこのエリアに溶け込み、場所を発掘していくような感じがする。

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商店街は歩いて隅から隅まで回れることもあり、目視で色々と気になる場所を発見しやすい。何だか気になるスポットが、商店街中に点在している。そして、それを撮る。

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何気ない小さな歪みや、経年劣化がその場所の雰囲気とうまく調和している気がする。なんとなく見つめていると、時々、自分が関与してこなかった世界線で物語が紡がれてきたという事実を改めてハッと認識する。

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近所の人によって手を加えられた小さな“使い心地"のようなものが垣間見えたとき、暮らしを想像し、その人の場所、その人なりの使いこなしのその瞬間を瓶詰めしたくなったり。

洗練されていないからこそ、理解における処理の時間も多少必要だったりする。だがそれ自体も心地よく、散歩という時間に彩りを持たせてくれる。

まちの意味をインストールする

現在、そういう意味では丁度まちを知り始めたところで、とはいえ、もう滞在期間の半分を切っていると考えるとまだまだ時間が足りないなあ...とちょっぴり切ない気持ちにもなる。もっと効率的(?)というか、場の視点をテンポよく取り入れることができたらいいな、と無理なことを考える。

と、そんなことを考えていると、メッセージが。

「本日午後から街の物知りの方に、商店街案内をしてもらう予定です!」

なんと、地域のことを良く知る方にまちあるきをコーディネートしてもらう時間があるらしい。またとないチャンス。色々聞いてみようと小さくガッツポーズをしながら、集合場所に10分前に到着した。

「今日はよろしくお願いします。」

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(なんとレジュメまで用意してくれているという用意周到っぷり...!)

歴史や建造物についてのレクチャーを聞きながら、商店街周辺をじっくりと歩いていく。防災建築の話や、欧米文化を模倣した洋風建築の話、特徴的なマテリアルや建築様式の話などを聞く。案内をしてくれた久保田さんは、本当にお話が上手で惹き込まれるようなストーリーを織り交ぜながら、丁寧に説明をしてくれた。

また、特に滞在中は行くべき拠点を独自にピックアップしてくださって、いくつかの施設にご案内頂き、地域の方々にご挨拶する機会もいただくことができた。

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ついに、明日は交流会。地域の人にうまくプロジェクトの紹介ができるか不安もあるが、楽しんでDAY4を終えられるように、準備をしたい。

最新情報

滞在中の支援を頂いている吉原中央カルチャーセンター / 富士AIRの情報や取り組みについてはこちらをご覧ください。


そして、明日23日には交流会を実施する予定です。gapcapの活動だけでなく、同時期に滞在している現代美術家のRui Yamaguchiさんのホットサンドメーカーズクラブの活動もワークショップ形式で開催します。こちらもぜひ良かったらチェックしてみてください。

そして良かったら、していいシティのnoteもぜひ覗いてみてください。