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コミュニティイベントを広報活動につなげるための3つの仕掛け

※このnoteは #PRLT (Lightning Text) Advent Calendar2023 12月12日(火)の記事です。


こんにちは。Micoworks株式会社広報の吉崎です。
広報チームは2020年10月に設立し、現在はマーケティング・広報マネージャーが1名、広報メンバー1名の2名体制です。現在はビジネスマーケティング部内でプロダクトPRを主軸に担当しています。

今回は、マーケティングチーム主導で実施した自社コミュニティイベントに連動して、広報活動にもつなげるために行った3つの仕掛けをご紹介したいと思います。

・他チーム主導のプロジェクトで広報が貢献できるポイントを知りたい
・自社イベントを起点に広報の成果にもつなげていきたい
という広報PR担当の方々の今後の活動のヒントになれば幸いです。

Micoworks株式会社について

Micoworks株式会社は、2017年に大阪で創業しました。

主な事業としては、グローバルで潮流になっている「Cコマース®︎(会話型コマース/Conversational Commerce」という生活者主体の購買体験を提供する、マーケティングプラットフォームの開発・提供を行っています。

現在はLINEを活用したマーケティング プラットフォーム「MicoCloud」を中心に、事業者と生活者のコミュニケーションを最適化する取り組みを進めています。

コミュニティイベント「Conversational Marketer Summit」を実施


2023年4月に東京、8月に大阪で計2回、「Conversational Marketer Summit」と題した自社コミュニティイベントを開催しました。

グローバルマーケティングをテーマに掲げ、Micoworksが事業展開する領域である「Cコマース©️(会話型コマース)」に対する理解、共感を広げることを目指して実施しました。マーケティングチームが主導しながら、広報も連携し、総力戦で準備を進めていきました。

結果として、延べ150名の方々に参加いただくことができました。

2023年8月に大阪で開催した「Conversational Marketer Summit vol.2」の様子

Why/Who/What/Howの設定


マーケ・広報共通の課題として「Micoworksという会社やサービスが目指していること・意義が見込み顧客に伝わっていない」(→そのために商談化率や成約率が上がりきらない)という点がありました。

そこで、「Cコマース」というキーワードを設定し、「メッセージングアプリによる会話を通じた購買体験を提供することで、オンラインであってもブランドと生活者がつながり、生活者の安心、満足に基づく新しい購買のありかたをつくっていく会社である」というMicoworksが目指す世界観を伝えていきたいと考えていました。

また、「Cコマース」はアジアを中心とした海外で非常に伸びているマーケティングトレンドのひとつであることから、"新しいマーケティングの手法を探している情報感度の高いマーケターの方々"にむけて、海外の最先端のマーケティング潮流に触れられるイベントを企画し、その中のひとつとしてCコマースによる新しい購買体験の価値を感じていただける設計を行いました。

上記に加え、広報観点では、メディア記者の方々も重要なステークホルダーです。業界理解や市場可能性をファクトや事例を示しながらお伝えすることで、関係構築や自社理解を深めていくきっかけにしたいと思い、イベント全体の設計・進行はマーケチームが主導しながら、広報としてレバレッジが効くような仕掛けを進めていくことにしました。


広報が取り組んだ3つの仕掛け

  • 調査レポートを作成し、イベントのコンテンツ設計に反映

一つ目の仕掛けとして「Cコマースにおける消費者行動調査」を実施しました。海外では「Conversational Commerce」として浸透している概念なのですが、国内ではまだ馴染みのないワードです。

一方で、オンラインでの購買が増えていることを背景に、80%以上の消費者が「SNSやチャットを通じてサービスの予約や購買を行ったことがある(=Cコマースを体験したことがある)」と回答しており、意識しないうちに生活行動にしみついている、ということがわかりました。

「Cコマースにおける消費者行動調査」の結果(一部抜粋)

これらのファクトを、イベント当日のプレゼンテーション資料にも反映し、調査レポートはパンフレット化して、当日参加者やメディア記者の方々にお配りするなどコンテンツを横展開させていきました。
(特に当日のプレゼンテーションの作り込み段階では、広報もがっつり手を動かしました。)

既存の調査は海外での事例が多かったため、自社調査による国内での状況についてファクトベースで語れたことは、信頼感醸成や説得力アップにつながったと考えています。

▼Cコマースに関する消費者実態調査のプレスリリースも出しています

  • イベント同日・同会場でメディアラウンドテーブルを開催

二つ目の仕掛けは、メディアラウンドテーブルの開催です。懇意にしているメディア記者様をご招待し、Cコマースの業界解説、市場可能性について代表の山田からお伝えする場を設定しました。
(ここでも上記の「Cコマースにおける消費者行動調査」で取得したデータを活用しています。)

また、ラウンドテーブルの開催時間・会場をイベントと連動させ、終了後そのままイベントに参加いただきやすい流れを生むことを意識。ラウンドテーブル1時間+イベント3時間と時間をかけてメディア記者さんとの関係構築や自社理解につながる機会となりました。

  • メディア記者様と自社クライアントをお繋ぎ

三つ目の仕掛けは、イベント中にメディア記者様へ自社のクライアント企業の担当者様をご紹介・お繋ぎしていったことです。

目的としては、双方をお繋ぎすることでメディア記者様のネタ探しや、クライアント企業様の広報活動に寄与できるなどwin-winにつなげられるという点。また、BtoB広報のメディア掲載の切り口として「事例」がありますが、メディア記者様に直接クライアントの生の声を聞いていただくことでプロダクトによる課題解決の価値をより肌感を持って感じていただけるのではと考えていました。

Micoworksの広報としても記者様に後日、クライアント事例に関連する企画をご提案するといった動きをとり、事例の企画化に向けてアプローチを行いました。

まとめ


この1年間でコミュニティイベントを起点としたマーケと連携した広報活動を行った結果、メディア掲載8件 (当日イベントレポート+後日企画化したものを含む)に至ったほか、記者さんとの関係が深まり自社の作りたい世界観や業界を理解していただいた上で記事化に至っている手応えを感じています。

今後も広報担当として、"Why"を起点にマーケや採用、Salesチームといったあらゆるチームと連携しながら、事業に対するレバレッジを効かせていきたいと思っています。

現在、広報領域で一緒にチャレンジできる仲間を探しています。
領域横断的に新しい挑戦を続けていく環境にワクワクする方、今後グローバルに展開させていくブランドづくりに興味がある方、ぜひ一緒にお話しましょう。