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あったらいいな本ができるまで#4

こんにちは、micophy(みこ)です。

今回もあったらいいな本「FANCY COLLECTION」のコンセプトについての話題の前にイベント出展のお知らせです。


11月頭にちゃんと告知しようと思いますが、11月13・14日の両日、東京ビッグサイトで開催予定のデザフェスに参加することに決まりました!

デザフェス参加は2019年の夏、青海展示棟で行われた真夏のデザフェスには参加したことがありました。
しかしながら会場の広さ的に規模が段違いなので、客足はやや心配ですが嬉しさ倍増の反面さらに気合いを入れないといけません…!
現在いろいろと新作グッズを用意しているところです。その一貫でプラバンにはまっています。笑
学生時代にデザフェスに出会ってから、ビッグサイトでの会場での出店は憧れでした…!

では本題に入ります。

そもそもあったらいいな本ってなんの事?という方はこちらの記事をご覧ください。9月のコミティアにて私が出した新刊イラスト集のことです。


※これから書く以下の記事は、FANCY COLLECTIONをご購入頂いた方向けの内容です。そうでない方にはやや理解しがたい内容かもしれません。
ある意味ネタバレになる部分もありますのでその点はご容赦ください。

前回の記事はこちらです。
順番はページ構成に合わせているだけで、順序立てて読まないと前後関係が…ってことはほとんどないと思います。

4回目:イリス社の花冠腕時計

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こちらは表紙で使っているイラストなのでちら見せではなく全体的に公開しています。
この絵+カットイラストで構成しているのが、今回の『イリス社 花冠腕時計』になります。

これまでのグッズ、架空の映画だけでなく、こちらでは架空の企業と製品をイメージしました。

花冠腕時計

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こちらがグッズ。シロツメクサの花冠のようなバンドの時計があったらかわいいな、という着想からこの絵は生まれました。

また、製品が生まれた経緯、そして製造している会社までも空想してみたのが、イリス社の花冠腕時計です。

本誌にも設定については記載がありますが、こちらでも。本誌にはイラストつき、企業紹介風に掲載しています。

「イリス社」の創業は19世紀頃。当時時計職人をしていた創業者の男性が、丘をピクニック中にのちの奥さん・アイリスと出会います。
あたりに咲き乱れるシロツメクサで作った花冠をしていたアイリスのその美しさが忘れられなかった創業者が、花冠を模した腕時計を作ります。
これをきっかけに起業、製品化され、さらにはこれらが21世紀の現在も変わらず存在していることで、彼の奥さんへの思いは今も受け継がれている…という(やたら込み入った)設定です。
この奥さんの名前・irisは女神の名前でもあり、ギリシア神話では「イリス」と読みます。上記からお察しの通り、創業者は奥さん大好きなので(笑)、奥さん=女神という認識でこの会社名にした…というところまでが私の想像です。

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ここまで考えることになった経緯は、どのように花冠腕時計を見せるかを考えた時に、こういった架空の裏話的なエピソードがあったら面白いかな…と思ったからです。ディティールもリアルになりそうだったので。
こういうドラマのある製品や会社って実際にいっぱいありそうですよね。

上の画像はイリス社のロゴマーク。女神イリスは虹の神様ということで、女性の横顔から伸びる髪が虹を思わせる形になっています。


絵のタッチについて

絵がお好きな方はご存知の方も多いと思いますしお気づきかとも思いますが、イリスの花冠腕時計のイラストはアール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャの表現をイメージしています。

ミュシャといえば切っても切れない関係にあるのが女優のサラ・ベルナール
まだ写真が主流ではなかった時代、人気女優であったサラが出演する舞台や製品広告のイラストを、ミュシャが数多く手掛けていました。(確か専属じゃなかったっけ…?違ったらすみません)

ミュシャのイラストを見るに、サラは当時の人からしたらまるで女神のような存在だったのではないかな、という思いから、女神という言葉で連想して、ミュシャのような表現で描いてみよう、と思い今回のイラストとなりました。

表現を真似るほどに、ミュシャもアール・ヌーヴォーも大好きです。
もう10年近く前、まだ私が学生だった頃、六本木でミュシャ展が開催された時も足を運びました。あの展示は本当にミュシャばかりの展示ですごく良かった記憶があります…!
特別美術史や様式に詳しいわけでもなんでもありませんが、この2つ世間的にも比較的認知度が高いですよね。
数年前には某部屋着メーカーや、ついこの間は某雑貨屋さんでコラボ製品が発売されてましたね…!
また彼と同じように、ジャポニズムの影響を受けた絵も好きですね…。ゴッホやロートレックあたりでしょうか…


最後やや脱線してしまいましたが、こちらの絵はこんな感じです。

次の#5は空想雑貨の大定番・空想コスメのご紹介です。

ここまでお読みいただきありがとうございました!


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