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元保育士ママ/父と別れを経験して【ワタシゴト】

何度も書いては消して、うまく言葉にすることが難しかったけど、気持ちの整理を兼ねて…。

2024年が始まってすぐ、父が他界しました。

ずっと闘病していた父でした。
余命3ヶ月と言われたのに、何回も入退院を繰り返し、辛い治療を乗り越えて3年生きました。

病院で過ごす時間が多くて、感染症の件で面会することもままならず、孫にも会えず、それでも元気にあと10年は生きたい、80歳を迎えたいという想いで挑んだ治療でしたが叶わず。本人が1番悔しかったやろうなあ…と思います。

なにより、わたし自身が父が亡くなるなんて思いもしなくて。
退院したら会いに行ってたけど元気だし。
治療どうなん?って聞いてもケロリとしてるし。
この人ほんとに大病なんかな?と思うほど。

辛かったしこわかったと思う。
でも、まわりに心配かけないようにしてくれたんだと、今ならわかります。

父の人当たりの良さはピカイチで
だれからも恨まれることなんてない、まろやかな性格の人でした。

そのやさしさに甘えて決して良い娘ではなかったわたしは、父が亡くなって後悔の嵐でした。
「もっとこうしたらよかった。ああしたらよかった。こう言えばよかった」と、今更どうしようもないことを考えて落ち込むわたしに夫が

「おとうさんは何も思ってへんと思うよ。だっていつもはははって笑ってたやんか」

って言ってくれて。
後悔の念に押しつぶされそうだったけど、それを聞いたらなんだか納得して。

友だちも
「やさしいお父さんやったよね」
って言ってくれて。

そうだ、わたしの父は優しくて、それが自慢の父だったんだ。
って思うと、後悔したって仕方ない、それより父の優しいところをたくさん思い出そう、忘れないようにしようって少しずつ思えるようになりました。

毎日泣いたり不安定になることはもうなくなったけど
やっぱりこうして父のことを思い出すとどうしようもなく寂しくなります。

父からしたらもっと孫とお出かけもしたかったやろうし
息子たちの成長を見届けたかったはず。

後悔してももう遅い。どうしようもない。
なので、わたしができることを考えた時、
子ども達(孫)を大事に育てることが父への恩返しだ!
そう思うことにしました。

父と母からもらった命
この命を大事にすること、
次に繋ぐだけでなく、紡いでいくこと。

そしてわたしにもその時がきたら、子どもたちには
いつも怒ってたとかなにしてたか分らんかったとかじゃなくて
笑ってお茶飲んでたな~
何気ない一コマを思い出してもらえる母でありたいと思う。

いつも笑ってチョコレートを食べていた
そんな父の姿を思い出せるように。

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