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「エコ」、「地球にやさしい」、「カーボンニュートラル」。。。その広告に根拠はありますか?

あなたの会社は、「グリーンウォッシュ」対策は、万全でしょうか?

「グリーンウォッシュ」って一体何?と思われた方は、是非、本投稿で確かめて下さい。

まだまだ、日本では、聴き慣れない言葉ですが、これを知らないと世界(特に欧米)では、全く通用しません。

今からでも、遅くはありません。

「グリーンウォッシュ」とは何かを理解した上で、自社の環境広告に明確な根拠があるか確かめてみて下さい。


1. 最近、見かける環境広告

2015年に発行されたSDGs(Sustainable Development Goals)が、日本でも漸く浸透して来ました。

最近は、「エコ」「地球にやさしい」「省エネ」「カーボンニュートラル」「ナチュラル」「認定済」等々、商品が如何に環境に配慮しているかをアピールする広告をよく見かけますね。

また、商品の背景が「河原」「地球」「風力発電」「海岸」「森林」だと、何もアピールしなくても、なんだか環境に配慮した商品のように錯覚してしまいます。

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2.見せかけのエコ

環境配慮をアピールしたりイメージしたりする広告を行っている商品には、もちろん、きちんと環境負荷に配慮した作られた商品はいっぱいあります。

一方で、環境対応の実態を正しく伝えず、消費者に誤解を与える商品もあるのではないでしょうか。

さて、皆さんは、「グリーンウォッシュ」という言葉をご存じですか?

英語では「Green Washing」。

「ホワイトウォッシュ」は、汚れた壁に白いペンキを塗るという意味です。

また、「グリーン」は、環境やエコを意味する言葉です。

即ち、「グリーンウォッシュ」とは、「見せかけのエコ」を表す造語です。

つまり、一見、環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるようなことを言います。

最近は、「SDGsウォッシュ」という言葉も耳にするようになって来ました。


3. グリーンウォッシュの事例

消費者は、商品を買う時、「グリーンウォッシュ」かどうか判断しなければいけませんし、メーカーは、「グリーンウォッシュ」にならないように、十分注意を払う必要があります。

そこで、日本の企業のグリーンウォッシュの事例を3つ紹介します。

【事例1】トヨタ

ベルギーでのプリウスの広告の「CO2排出量ゼロの低さ」という表現が槍玉に挙がったとのことです。

プリウスのハイブリッド性能が世界トップレベルの排出低減であることは認めつつも、データや法的規制値との関係を明示していないことが消費者を惑わすという厳しい批判を受けたようです。

イギリスでも、レクサスのハイブリッド車の広告の「環境を考えればレクサス」という表現がイギリスで非難されたとのことです。

【参照website】Apparel business magazine:「グリーンウォッシュ」を知っていますか?

【事例2】エイチ・アイ・エス(HIS)

熱帯雨林のエコツアーに熱心で、「地球環境の保全」を謳っている旅行会社HISが、宮城県でパーム油発電のバイオマス発電事業を始めた。

環境保護団体から、「パーム油発電は熱帯雨林を破壊し、地球の気候や生物多様性に悪影響を与える」と厳しい批判を受けている。

【参照website】東洋経済オンライン:旅行大手HISも参入、「パーム油発電」の危うさ

【事例3】三井住友銀行

三井住友銀行は、パリ協定に関する政府方針に準じて脱炭素社会の実現を支援すると表明している。

一方では、石炭火力への融資を継続しており、その矛盾が環境団体よりグリーンウォッシュだと疑われている。

【参照website】クオンクロップ㈱website:グリーンウォッシュ/SDGsウォッシュに求められる対応



4.グリーンウォッシュにどう対応したらいいのか?

グリーンウォッシュには、以下の10個のサインがあると言われています(以下のURL参照)。

http://www.bsr.org/reports/Understanding%20_Preventing_Greenwash.pdf

❶あいまいな言葉

❷開発、販売した企業が、実は裏で環境破壊

❸環境配慮のイメージを連想させる写真・絵

❹不適切な主張・強調

❺業界ナンバー1という主張

❻内容に信頼性がない

❼わかりにくい表現

❽独自に第三者のお墨付きを作りだす

❾証拠がない

❿あからさまなウソ

商品を買う時、または、商品の広告をする時は、この10個のサインを見逃さないようにしましょう。


5.グリーンウォッシュにならないためにできること

10個のサインを全て確認するのは、大変ですから、広告する時に注意すべきことを3つ挙げます。

❶環境にいいアピールをする前に自社の環境への影響を把握し、記録に残す。

❷広告等を使ってアピールする時は、第三者の専門家に確認する。

❸事実を誇張することなく、適切な表現を使う。

企業の価値を高めるためには、自社独自の共通価値(経済的価値*と社会的価値**の共通部分)の活動を社内外にアピールすることをお勧めしています。

*経済的価値: 企業の売上や利益等

**社会的価値: 社会課題(環境問題、食の安全・安心、災害予防等)の解決

しかしながら、せっかくの社内外情報発信がグリーンウォッシュと言われては、企業価値を高めるどころか、大幅に落とすことになります。

是非、本日の投稿を参考に、グリーンウォッシュにならないために、社内で仕組みを作りことをお勧めします。

私も、グリーンウォッシュは欧米で起っていることと少し考えていましたが、徐々に日本国内でも、問題視されているようですね。


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