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武器としての改善思考

このタイトルは、瀧本哲史著『武器としての決断思考』をパクったものですw本書はディベートの方法論を通して「自分で答えを出すための思考法」をまとめたものです。一般教養としてこの思考法を身につけることは人生を変え得るというくらい重要なものなので、ぜひ一読していただきたいのですが、今回はその中のエッセンスの一部を「働き方改革」の文脈に置き換えて考えてみたいと思います。

特にここで触れておきたい点は「どんなときもメリットとデメリットを比較する」ということです。本書では、以下に示すようなメリット・デメリットを満たすものでディベートしていく必要があると示されています。

≪メリット≫
①内因性(なんらかの問題があること)
②重要性(その問題が深刻であること)
③解決性(問題がその行動で解決すること)

≪デメリット≫
①発生過程(行動して新たな問題が生じる過程)
②深刻性(その問題が深刻であること)
③固有性(現状では、その問題が生じてないこと)

『武器としての決断思考』より抜粋

では、具体例を挙げてこのメリット・デメリットを比較してみたいと思います。

例)「情報委員会の設置」の提案
→校内に新たに「情報委員会」を設置し、情報担当の業務の一部を児童生徒に担ってもらう。具体的には「不良端末の初期対応」や「校内のICTスキル向上の取り組み」等を委員会主体で行っていく。そうすることで、情報担当の負担を減らし、子どもたち自身のスキル向上を図っていく。

≪メリット≫
①内因性(情報担当に多大な負担がのしかかっている)
②重要性(担任業務に支障をきたす)
③解決性(委員会設置によって、情報担当の負担を児童生徒に適切に割り振ることができる)

≪デメリット≫
①発生過程(委員会を増設することにより、新たな業務が発生する)
②深刻性(負担が増えれば、ストレス増などにより業務に支障をきたす)
③固有性(現状では、委員会は設置されていないため問題は生じていない)

『武器としての決断思考』を参考に、筆者が整理したメリット・デメリット

このように、ある働き方改革の提案についてのメリット・デメリットをきちんと整理することで、実現可能性を測り、よりよい提案につなげることができます。
なお、上記で挙げた情報委員会の設置については、過去のnote記事にてまとめていますので、ご興味あればこちらもごらんください。

いかがだったでしょうか?
ぼくもすべての提案をこの思考法で整理しているわけではないのですが、「メリット・デメリットを比較する」ということの重要性は理解していただけたと思います。ぜひ、参考になさってみて下さい。


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