【ビジネス】スイッチングコスト:Win→Mac乗り換え
今回は、消費者視点とビジネス視点で"乗り換え"について考えてみようと思います。
直近で乗り換えに関して、いくつか調べたり実際に検討中のものがあります。
スイッチングコスト
モノやサービスによりますが、ある人が何かをこれまで使用してきて、今後別の会社のものに乗り換える場合、その乗り換えやすさが重要になってきます。
これをスイッチングコストといいます。
具体的な例がわかりやすいので、見てみましょう。
①ビール:モルツ(サントリー)からドライ(アサヒ)に
とてもわかりやすいですね。1消費者としてはスイッチングコスト0です。これはメーカサイドからすると、乗り越えて来てもらいやすいけど、乗り換えられやすいとも言えます。
②携帯・スマホのキャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)
こちらは電話番号引継ぎのシステムができてから、乗り換えやすくなりました。ただ、携帯電話(ガラケー)当時は、メールアドレスが「@docomo.ne.jp」「@softbank.ne.jp」のようにキャリアごとに発行され、またそれがよく利用されていたので乗り換えにくかったといえます。
ここでのスイッチングコストは、元キャリアの解約、新キャリアの契約、メールアドレス変更を知人にお知らせする(しかも元キャリアの状態で)という面倒な手間と時間がかかっていました。
ところが2012年以降、LINEサービスが普及して、電話番号のみで紐づけされたアカウントが利用できるようになってから、先ほどのキャリアメールはほぼ使われなくなりました。
現在ではスイッチングコストはほぼ0になったと言えるでしょう。
③クルマ:日産 → トヨタ
最近私個人で発生したことです。クルマのスイッチングコストもほぼ0ですね。ただ、これまで乗り継いできたクルマが同一メーカの場合、販売店とのお付き合いで値引きやサービスがあるかもしれません。これはお得かどうかという観点であって、日産車でもトヨタ車でも運転の方法はほぼ同じですから、問題ないと言えるでしょう。
④パソコン:Windows → Mac
スイッチングコストは、キーボードの使い方、OS独特の考え方などほとんど"慣れ"の問題です。設定やデータの移行については重たいです。上記①②③の例よりはスイッチングコストが高くなります。
個人的パソコンのお話
現在検討中の内容です。前職のお仕事の関係から社会人になって20年以上Windowsを使用しています。
学生時代にMacとUNIXワークステーションで研究をしていたので、Macがどんなものなのかはなんとなく知っています。また、スマホはiPhoneオンリーなので、Appleのデザイン性や使い勝手もわかっているつもりです。
周囲の人からも「Macでしょ」と勧められるのですが、どうもWindowsから離れることができません。
ブランド価値ならむしろMac(Apple)の方が上ですし、Mac本体もカッコいい、でも乗り換えできないのです。
最後のパソコンの件を論理的にまとめてみました。
結論、Windowsを買います(笑)。
・現在のWindowsに入っているデータや設定を捨てられない(このスイッチングコストが高い)
・VAIOのパソコンが好きでずっと使っており、新しい機種もVAIOが魅力的
実は全然別の視点でVAIOが好きなのかも…。
・Macの機種はデザイン性もよいのだが、カフェで見るPCがほとんどMac
人と被るのがキライという私個人の問題。
→ 全然論理的ではない、感情が入ってしまいました。
ビジネスを考える際は考慮を
ビジネス観点で見ると、採用してもらったモノやサービスをできるだけ乗り換えしにくくする工夫があると、顧客を囲い込むことができて有利になります。
新しくビジネスを立ち上げる際は、ぜひこの点も考慮してみてください。
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