結局FIPの呪縛から逃れられなかった
人間て、ちゃんと睡眠とらないと、やっぱりダメなんだな。体力はもちろんだけど、気力も失われてゆく。年齢も関係あるだろうけれど。昔はてっぺん超えて朝までコースなんてヘッチャラだったのにな。
愛猫ネオも同じことを思っていると思う。シニアに加えて慢性腎臓病ステージ4のすごいとこまできてる。今までできていたアレができない、コレもできない、どうして?と戸惑い不安なのではないだろうか。
ある獣医さんがSNSでこんなことを言っていた。
ごもっとも。勝ち負けで考えたことはなかったけれど、老衰で旅立ったら正解みたいに思ってた。最期のその日までをどう生きるか。QOLの向上が理想的だと思う。
って、頭の中ではわかっているのだけれど、やっぱり老衰で旅立たせたかったな。勝ちとか正解とか関係なくて、ただそう思う。そうなるものだと思っていた。私の力不足。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
ネオには、腹違いのロシアンブルーのギンというお兄ちゃん猫がいて、一歳にもなれずに猫伝染性腹膜炎(FIP)で旅立った。私はFIPが憎くて、怖くて、ネオにはあんな辛い思いをさせたくない、ネオまでFIPで失いたくないと、ネオが小さい頃に何回もコロナウイルス抗体価の検査をさせていた。ペット誌にもよく出てくる獣医さんによるFIPのセミナーにも参加した。
猫の死亡原因の一位は腎臓病なのに、FIPばかり気にして腎臓病のことは全く頭になかったのだ。血液検査でネオの腎臓病が発覚するまでは。
ネオが5歳くらいになるまで、コロナウイルスの抗体価が知りたいから血液検査に行くという感覚でいて、5歳になっても発症していないからもう大丈夫だろうと、その後、3年間も健康診断に行かなかったのだ。そして、ネオの歯石除去の術前検査で腎臓病だと診断された。
ギンはギン、ネオはネオなのに。ギンの死亡原因ばかり気にして、ネオの身体のことが見えていなかったのだ。最高のバカだ。
ネオがいつか旅立ってしまう直接の原因は腎臓病なのだろうけど、FIPの呪縛から逃れられなかった私のせいで、間接的にFIPがネオにまとわりついていた。
なんだか前置きが長くなったけど、今日のネオは、昨日より更にお口の中が辛そうで、ネオが寝ている時に敷いていたブランケットにかなりの血の量がついていて、ビックリした。
私がお風呂から出てきた時にネオが違う場所に移動していて、何気なくもといた場所を見たら発見したから、吐いて出たのか、ヨダレが溜まりに溜まったのかはわからないけれど、とにかくビックリする量だったから、先生に連絡して病院に連れて行って止血剤を打ったほうがよいのか、でも病院に連れて行くのはかわいそうだと思っている自分もいると話したところ、ここまでくると止血剤が効かない可能性もあるし、今日は見守ってみて、ネオが痛すぎてかなりゲンナリしているようだったら明日連れて行くことになった。
大量の血は記録として写真に撮ったけど、かなりエグいから忘れた頃にコソッと追記することにします。
明日はどんな一日になるのだろう。
一昨日より昨日、昨日より今日、今日より明日、なのかな。
見守るからね。
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