愛猫のひげ袋がなくなるまでを振り返ってみる #最終回
前回のつづきになります。
どんどん食べなくなって、どんどん体力が落ちてゆく。主食はチュールだ。しかも、前までは腎臓病に配慮したチュールだったけど、もうそんなこと言っていられない。食いつきの良さそうな香ばしいチュールを食べさせていた。それでもギュッと口を開けないこともあった。
時々、ほんの一瞬、調子がいい時もあって、気持ち良さそうに寝ている姿を見せてくれた。私は、もしかしたらこれが最後のうらめしにゃーかと思ったりして、写真を撮りまくった。
11月13日の朝のこと。あれ?なんだかネオの顔に違和感が。左のひげ袋ωがぷくっとなっているような?この時は、少し胸がザワザワしたけど、そのうち戻るだろうぐらいに思っていた。
でもそれは、気のせいではなくあきらかに腫れていて、お口の中の匂いもきつくなっていった。違和感を感じてから3日後の11月16日に病院で診てもらったところ、皮膚がガチガチに固まっていてめくれない状態で、腎臓病からくる歯周病の進行だろうとのことだった。
ただ、幸いと言ってよいのか、このガチガチに固まった皮膚のおかげで、逆にネオはあまり痛みを感じていないようで、食事の時も特に気にしていなかった。
本来なら麻酔して歯石除去とか、場合によっては抜歯になるのだろうけど、ネオは慢性腎臓病ステージ4の14歳。麻酔はハイリスク。処置としてステロイドと抗生物質を注射してもらい、5日分の抗菌剤を処方された。
けれど、治るわけではないから、抗菌剤を飲みつつ、この状態とうまく付き合いながら生活していくのだろうとなんとなく思っていた。
ちなみにこの頃のネオは、夜寝る時も床に置いたネオ用の介護ベッドで寝ていたので、私も自分のマットレスをネオのベッドの横に並べて、旅館にお泊まりする感じで床で並んで寝ていた。それはそれで慣れたらなんだか楽しくもあった。
しばらくするとひげ袋の腫れがひいてきて、これならそんなに心配するような状態ではなかったのかな?なんて思っていたら、今度は左側の下口びるあたりに1ミリくらいの赤い何かが付いているのが気になった。血なのか、食べカスなのか、そっと拭ったけどその時はよくわからなかった。
翌日、夜寝る前に歯磨きシートをすると血がつき始めた。下口びるに付いていたのは、やはり血だったみたいで、11月23日に病院に行き、特に病院での処置はなく、今回は抗菌剤を処方せず様子見をすることになり、また気になる症状が出てきたら抗菌剤を処方すると言われた。
そして翌日の24日の夜。寝ているネオの顔をまじまじと見ていたら、左のひげ袋ωを挟むように2箇所の亀裂が入っていることに気づいたのだ。
このあとのことはすでにnoteに書いているふたつの記事につながります。
左のひげ袋ωがなくなって一週間が経ち、ネオのストレスの原因のひとつがなくなったおかげなのか、比較的元気に過ごせている。もちろん、絶好調まではいかないけれど、自分から食事を催促することもあったり、調子が良さそうだから以前食べていた療法食のカリカリをあげたら、食べてくれた。これにはビックリだった。
とにかく今はネオが穏やかに過ごしてもらえるように、願うばかりです。
今日のネオ
寝たり、食べたり、寝たり、食べたり、イチャライチャラしたり。
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ふるえる程のピンチに立ち向かうたび
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