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いよいよこの時が、と思った朝

今日はちょっと焦った。
いよいよこの時が来たのだと思った。

朝、4時30分頃、ガサゴソと音が聞こえて目が覚めた。見ると、ネオが自分のベッドから起き上がって、聞いたことのないような声で「うーっ」と、唸るような感じで声を出していた。とても辛そうだ。

呼吸もいつもと違うかも。そして時々、ピクッ!てなる。痙攣が始まったのか?ついに来てしまったと思った。

それからずっとネオに触って声をかけたりしていた。お別れの言葉みたいなのも言ったりして。この時、不思議と涙は出なかった。このまま、ラクに逝けるのなら・・・という思いが強かったからかな。

そしてネオは、寝そうで寝ないというのを繰り返していた。痙攣は、ほんの少し、時々ピクッ!となるくらいだった。

これが最後だとしたら、ネオを抱っこしたい。そう思って、ネオを抱きかかえたら、めちゃめちゃ嫌がられた。あんなにラブラブだったのに、不調になると近寄ってこないし触らせてもらえないのだ。泣。

今日のネオ
もうダメなのかと思った

それからなんだかんだ時間が過ぎて6時頃、ネオがしばらくトイレに行っていないことに気づき、トイレに連れて行ったらおしっこをして、そのあと自ら浴室へ。シャワーのお水のおねだりだ。いつもよりたくさん飲んで、飲み終わったあとにネオの好きな場所ツアーを始めた。

不調になってジャンプができなくなったから、しばらく登れていない場所がある。そのツアーだ。洗濯機の上、洗面台の上、シューズボックスの上に乗せてあげた。多分、喜んでいたはず。多分ね。

今日のネオ
シューズボックスの上に乗せてあげた
パネルはお兄ちゃん猫のギン

ツアーが終わると、ネオがキャットタワーに登り出した。あれ?なんだかまだ大丈夫そう。それならそれでもちろん嬉しい。私はいつも通り、朝ヨガを始めた。ネオもそんな私をいつも通りキャットタワーから見ていた。

仕事を始めてからもネオはキャットタワーにずっといて、私はその姿をチロチロ見ながら仕事をしているのだけれど、時々、動かなくなるネオが心配になって、何度かネオを見に行って、生存確認と言ったら大げさかもだけど、それを繰り返していた。

キャットタワー近くの窓から太陽の光が差し込んで、ネオは気持ち良さそうなのだけれど、その光に包まれて溶けていってしまいそうで、そのまま眠りについてしまうのではないかと思った。それならそれで、気持ちいいまま眠れるならいいのかもと思ったら、涙がいっぱい出てきちゃって。またここでも勝手にお別れの言葉を話していた。

今日のネオ
このまま光に溶けてしまいそう

そのあともネオはずーっとキャットタワーにいるから、ネオが食べれそうなものをキャットタワーに持っていった。ネオは、食べれるものは口にする。食べたくなければプイッと顔を背けていた。もう、サプリも飲めないだろう。

しばらくして、今度は夕陽が窓から差し込んで、この夕陽がネオにとっては最後の夕陽かもとか思い始めたらたまらなくなって、また泣いて、写真や動画をたくさん撮ったりして。かなり撮ったから、ネオはきっとうざかったに違いない。

今日のネオ
穏やかでいてくれたらいいのだけど
ちょっと辛そうだ

そして夜。予定の時間になったら輸液をして、今、ネオはキャリーケースの中で寝ている。

とりあえず今日は乗り越えられそうだ。

ネオは相変わらずお口の中がおかしいみたいで食欲がない。このまま何も食べなくなりそう。強制給餌はしないから、どんどん痩せていくのだろう。

ネオの前では笑っていたいのだけど、やっぱりオイオイ泣いちゃうなあ。ネオに心配かけたくないんだけどな。なかなか難しい。

明日は、私たちにとって、どんな明日になるのだろう。
寝るのがちょっと怖い。

今日のネオ
何が見えているのかな
まだまだ一緒に未来を見たい

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