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「壁画」が完成しました

画家の上村菜々子さん、パートナーの川村さん、お子さんで1歳1カ月の「おとちゃん」が、ぼくが弓削島でゲストハウス用の運用物件として整備中の現場に来られ、菜々子さんが念願だった「壁画」を描いてくださいました。画家のご家族は制作前日の15日に現場入りし、現地で制作に使用する脚立3台を確認、周辺の足場を整備し、別の脚立2台と木の板を使ってペンキなど制作に必要な道具を置く作業台を準備していました。この制作日の前夜には佐島の「古民家ゲストハウス 汐見の家」に泊まり、宿泊者が共同で自炊する「シェアご飯」に、私たちも混ぜていただきました。

16日、いよいよ制作がスタート。旦那様の川村様は「旅するうきよばなれ珈琲」という屋号でイベント出店をされており、制作現場で珈琲出店もしていただきました。
菜々子さんが制作に没頭し、旦那様が出店準備や、制作にコメントされている間、ぼくは「おとちゃん」のお相手をさせていただきました。「おとちゃん」は、つい最近になって歩き始めたばかりで、よたよたと元気よく、旺盛な好奇心でどこまでも歩いて行くのですが、ふいに前のめりで全体重をかけてみたりと、ぼくはその小さな体を支える両手を、片時も外すことができません。

壁画は、窓と、その窓から見える下弓削の集落、弓削島のシンボルである石灰山(石山)。久司山展望台からの風景がモチーフです。海と空、飛ぶ鳥も見えています。その窓辺には、ぼくがこれまでの旅で集めた世界や日本の小物類が、僕と菜々子さんにセレクトされて、並んでいます。
窓枠の外の壁の色は、瀬戸内海の海を想起させるエメラルド色。壁画の周辺は菜々子さんに塗っていただきましたが、残りの部分は、ぼくが時間をかけて塗っていく予定です。
制作は順調にすすみ、当初は16日から18日までの3日間を予定していた制作工程でしたが、16日の日没に、菜々子さんの「完成!」の一声で終了しました。壁画ができ、その周辺がエメラルド色に塗られたことによって、この建物は、誰がどう見ても、まがうことなきゲストハウスへと変わりました。ただ、この日のぼくの思い出のほとんどは、笑顔の「おとちゃん」で占められています。

ぼくたちは下弓削の「ゆげしまダイニング 彩 -sai-」で祝杯を重ねていたにもかかわらず、翌朝、つまり今朝、前日の興奮と感動で、ぼくは早く目が覚めました。そして、きつい中腰の時間が長かったせいで、ふくらはぎが筋肉痛になっていて、今はその足のだるさを心地よく感じています。

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