見出し画像

美容師Kさんの仕事ぶりが好きだ

さいきん新しいヘアサロンに通い始めた。

そこの担当美容師Kさんの仕事ぶりが好きで、尊敬している。

端的に言うと【顧客視点から提案してくれる方】なのだ。

わたしの髪の悩みといえば、
左側は内向きにおさまってくれるのに
右側だけ外にはねてしまうことだ。

右側を内向きにするために
朝どんなにがんばってセットしてもうまくいかなかった。

さらに、ヘアセットやヘアアレンジが苦手なわたしは
平日はおろか、休日におしゃれして出かける日でも
ヘアスタイリングといえば寝ぐせを整える程度。

これまでの美容師さんは、カット終了後に
「スタイリングしてもいいですか?」と聞いて
ブローや巻き髪を施しながらコツをレクチャーしてくれていた。

それ自体は勉強になるし
セットしてもらうと気分が上がるので嬉しかったのだが
不器用で面倒くさがりなわたしが自宅で再現できるかというと…
できない。いや、やらないのだ。

その一方、美容師Kさんのすごいところは
私の普段の髪への扱いを聞いて、
こう提案してくれた。

「頭の右側だけ生え癖がありますね。
ブローしたりアイロンを使わなくても
ドライヤーのときだけ気をつければ
整って見えるようなカットをしますね。
あと、乾かし方も教えます!」

そう、それ!その言葉が欲しかった…!
わたしはひそかに感動していた。

ヘアスタイリングのためにわたしができるのって、
ヘアオイルをつけて、ドライヤーで乾かすことくらい。

そんなわたしにでも日常に取り入れられることを考えてくれたのだ。

こうやってわたしは生え癖を活かしたカットを施され、
シャンプー後ていねいに乾かしさえすれば
そこそこキマる髪型を手に入れた。

プロって、どうしてもプロの視点で物事を考えがちだと思う。
(当たり前だけど)

素人だけど、でも「いい感じ」になりたい。
ただしその「いい感じ」は具体的にわからない。

そんなわたしに、
かゆいところに手が届くような
ピッタリの提案をしてくれた
美容師Kさんをビジネスパーソンとして
めちゃくちゃ尊敬した。

そして見落としがちなこのビジネスの基本を忘れずに、
わたしも日々働こうと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?