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哀れなるものたち (ネタバレ注意)

観ました。(ディズニープラス配信)

うーむ。なかなか一言では……。目にしていた感想レビューも賛否両論。

自身の赤ちゃんの脳を移植されてしまい、新たな人生をスタートする物語。R指定もあり、映像のみをみれば、良い気はしないし、医療現場の模写もグロテスクだと逃げたくなる方はいるでしょう。

不思議に、視点を変えると、空、海、街並みなどの色合いがとても絵画的で、現実世界より深く濃厚に感じます。

途中リタイヤもあるかと心配でしたが、<ある一人の女性の成長物語>と捉えてみると、意外にシンプルな、とてもノーマルなお話なのかも、と感じました。少しデフォルメされてはいますが、赤ちゃんから幼児にかけての狭い社会から、少しずつ外の様子が見えてくるのはまさにその通り。無一文の女性がお金を稼ぐ道は、あまりに短絡的だと思いますが、作品のメッセージは「そこじゃない」気がします。さまざまなハードルを超えて、人生の意味、生きる意味をヒロインが見つけていく時、<読書>というベタなものに、出会い、AIが多くを学び進化するように、内面も成長します。時代背景の影響もあり、かなり女性蔑視ですが、知恵と強さを手にしたヒロインの復讐も、とてもグロテクスでいてコミカルなものでした。

今では<読書>のみならず、学びの方法はスマホ一つでも素晴らしい知識を手に入れることができます。一度の人生ならば、少しでも多くを知り、生き方のスパイスにしたいものです。

エマ・ストーン主演。ウィレム・デフォーの怪演。
機会があればぜひ。

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