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プロミシング・ヤング・ウーマン

観ました。(プライムビデオ配信)

大変面白かったです!!!   面白い、というのは、決して喜劇でも無いので正しい感想か分かりませんが。

あらすじというより、作品全体の空気、センスが好みだったのです。

ネタバレなしですが、ざっくり言うと人生を賭けた友情のお話かな・・。一方的な執着とも言えますが。根底は重たいものがありますので、レビューも賛否分かれていますね。

私はそんな重いテーマの作品でありながら、隅々に散りばめられた<カラフルさ>が不思議でした。なんとも言えずおしゃれでクールで、好き!って思ったのです。キャンディショップのような鮮やかな世界。壁や衣装、アクセサリー、大道具も小道具も。 そして「音楽」も色々なジャンルが宝石のように色を添えています。

まさに<ポップ>な世界。 なぜ「笑えないテーマ」のストーリーなのにそのような演出なのか、とても興味深かったです。

そもそも、どこかに西洋文化への憧れ、もしくは劣等感が、おそらく私にはあります。なのでブロンドヘアにパステルカラーのお洋服、そのようなものに惹かれたのかもしれません。

「告発の行方」というジョディ・フォスターさんの映画がありましたね。あの作品を思い出しましたが、まさに正反対の空気感です。男VS女の構図が両方分かりやすく描かれているのですけど。

医大生だったヒロインがなぜ、コーヒーショップで働いているのか。その背景をぜひ、興味ある方は観てみてください。終盤の<予約投稿>がなかなか怖かったですし、SNS時代ならでは、と思いました。

とある場面で使われていたワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」前奏曲と愛の死。余談ですが、楽劇とよばれるワーグナーのオペラは個人的に好みでは無いのですが、挿入曲として遭遇すると、その魅力を再確認することができました。とても魅惑的なハーモニーです。

そして悲劇であることを改めて痛感する場面で流れる、そぐわない長調(メジャー)の音楽。「王様と私」の「Something Wonderful」も、もしかして視聴者をおちょくっているのかしら・・・と一瞬思うほどミスマッチなはずなのに、どこか合っている印象で。ほら、悲しいのを悲しい、と言わない方が本当に悲しい、みたいな??  (意味不明だったらごめんなさい)

散りばめられた素敵な音楽も、是非聴いてみてくださいね!

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