相手をリスペクト、伝説のブリーフィング
海へ出る前の説明でキャプテンが乗客である僕らに説明をしている。
以前ハワイ島でイルカと泳ぐプログラムに参加した時の事。
ボートの乗り降りの仕方、海に入った際のOKサインや異常時のサイン、
英語での説明だけれど、シンプルなので内容は理解できる。一通りの説明の最後に特にゆっくりと念を押すように言った言葉
「相手をリスペクトする。イルカに限らず、海の生き物、海や自然をリスペクトしてください。」
なんてわかりやすい説明だ、相手をリスペクトすれば、無理に追いかけたり、触れようと手を伸ばしたり、サンゴを折ってしまったり、ゴミを捨てることは無いだろう。
僕が海や自然に入るときに
「お邪魔します」
と言っている気持ちと重なり、とても嬉しくなった。
ブリーフィングが終わり、全員がボートに乗り込む、キャプテンとクルーが手際よく動きロープをほどき、ボートが海へ滑り出す。穏やかな操船はキャプテンの性格が現れている。
イルカの群れが見えた、他のボートが追い抜いてゆく、しかし、キャプテンのボートは穏やかに走る。イルカたちは音の世界で生きている、スクリューの大きな音が、彼らにどんな影響を与えるのか、キャプテンはしっかりと意識している。
口数が多いわけではないが、一緒にいるだけで安心感を感じらる。相手をリスペクトするボートに乗っている、そのことが誇らしくも思えた。
ハワイでも日本でも、いろいろなガイドと海や自然を回って来た、今回のキャプテンのように言動に一貫性があり、ポリシーが感じられる素晴らしいガイドに出会えることもあれば、言っている事と行動がバラバラのガイドの時もある。
同じガイドとして自然をリスペクトし、そして、参加者をリスペクトし、あの人といると安心できる、参加していることが誇らしく思える、そう言ってもらえるツアーをやっていこうと思う。
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