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「地下鉄戦国絵巻」聖地巡礼②

庚申塚停留場<甘味処いっぷく亭>

庚申塚停留場で降りたのには目的があります。ホーム目の前、ザ・エキナカ。甘味処いっぷく亭さん。

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下車したホーム、振り返れば奴がいる。そう、おはぎ。こちらのおはぎがどーしても食べたくて、この停留場に降り立ちました。

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やきそばとおはぎのセットを注文。

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このやきそばもかわいらしいッスよねー。太麵のソースやきそばの上には、黄身を微妙にセンターからずらした目玉焼き。白身に緑一閃を描く青海苔。卵のベレー帽のようにちょこんと乗せられた白ごま。四隅に配置された拍子切りのにんじん。規則正しく、そしてかわいらしい。なおかつ、うまい。ちょっと甘めのソースが香ばしくて、麵がもちっとしてる。もやしも良いアクセント。火が入ったトコはくてっ、そんなに加熱してないところはしゃきっ。もちっ、くてっ、しゃきっ。

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真打ち登場~ \ヨッ待ってました!/
ちょっと大きめで貫禄たっぷり。でも親しみやすくて、楽屋の癒しになれそうです、このおはぎ師匠。小豆の粒もいい感じに残ったあんこは、さながら赤紫色の羽織。

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そんなおはぎ師匠の断面を覗かせていただきました。あんこたっぷり。あまーい。あんこあまーい。ケミカルな甘さじゃないんです、懐かしい、お砂糖の甘さ。やさしーい。羽織に師匠のぬくもりが残っててやさしーい。
厳しい修行でも、楽屋で師匠のお姿を見ると周囲に「ほえー」と花が咲きそう。いっつもにこにこしてて、「おっ、おネエちゃん、がんばんなよ~」と前座にもやさしく声をかけてくれそう。前座さんやお囃子さんのウケも絶対いいはず! 師匠が帰った後「今日のおはぎ師匠にも癒されたわー」「寄席の良心だわー」「いい芸だったわー」と前座さん喝采……そんな味!

しんどい時に食べると、やさしさに涙してしまうかもしれない。実は、ワタシの母が作ってくれたおはぎに似てるんですわ。初めて食べたとき「ウチのおはぎに似てる!」って思って。や、完成度もグレードももちろんお店の方が全然上ですけどね(かーちゃんゴメンでもかーちゃんのおはぎうまかったホント笑)カタチや甘さ、どっか田舎っぽいとこが似てて。ワタシにとっては〝擬似・母の味〟なのです。
持ち帰りもできるそうなので、2個包んでもらいました。これで夜中におなかがすいても安心!(夜中に食べる気か)

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コーヒーもオーダー。四角いカップがオシャレ。他人様が淹れてくれたコーヒーって、どうしてこんなにおいしいんでしょうねー。
ごちそうさまでした。脳内で寄席の楽屋コントを展開してすみませんでした。

都電荒川線 レトロ車両

おなかが満たされたところで、聖地巡礼乗り鉄旅を続行しましょう。
庚申塚停留場の降車口表示。

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手描きの、マジックで塗った感がとてもいいですねー。こういうのにグッとくるお年頃。

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レトロ車両が来たよー‼ テンション上がるぜ、丸窓ちゃん‼
「入口」の表示も、車両の雰囲気に合わせたレトロモダンなフォントを採用してるのね。

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木目調の車内。つり革が付いてるバーや手すりもゴールドっぽく仕上げてあるのねー。

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ベルもなんだかレトロ調。そして「非常停止スイッチ」表示。行間・字間に規則性がなくてめっちゃ読みづらい(笑)レトロっちゃレトロだけど、自由過ぎるだろ! 出版物だったら校正さんが泣くヤツだわ! 非常時、ホントに作動するのかな⁈ まあ、使われないに越したことはないけど!

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レトロ車両とは、荒川車庫前でお別れ。紺、クリーム、ゴールドを基調にした色づかいもいいッスね。丸窓ちゃん、ここまで連れてきてくれてありがとー! この先もがんばれよー。

そんなところで、今日はお時間です!       <2020年11月撮影>                    

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