アフターコロナ

◆コロナで学んだことをコロナ後も活かす。

コロナ渦中の今、「3密の禁止」によって、会議をはじめ、様々な集まりがオンライン化に切り替わっています。私自身、現在展開する講座をZOOM化してデリバリーしています。

このコロナによる自粛は、改めて次の二つを問われ続けるということなのかもしれません。

1.「本当にやる必要あるの?」と、その価値を問われる。

2.「集まる必要あるの?」と、やり方の価値が問われる。

この二つを問うと、そもそもの話しで、大きなゴールやミッションを改めて問い直されます。

これまでの「習慣」「惰性」「前列に則る」を問い直されるというのはしんどい作業ですが、社会全体の断捨離につながるのかもしれません。

この時に、自分自身でやっちゃいけないな〜と思うのは「とりあえず、今だけだから」と、価値の問い直しを思考停止状態で先送りすることです。アフターコロナに向けた学習が起こらなくなってしまいます。

例えば、4月と言えば「新入社員研修」の繁忙期。3蜜の禁止で対応を迫られた主要大企業の取った判断は、大きく5つです。

1. 延期(5月めどが最近6月や秋まで伸びた企業も)

2.小分けで実施(これまで150名規模で一斉にやっていたものを20名など、小分けで集めて研修)

3.OJTに任せる

4.オンライン対応

5.実施予定(今後どうなるか分かりませんが…)

4については業界や会社の準備状況に応じて対応が分かれるようです。①映像配信で(止むを得ず)一方通行の講話、②ZOOMのようなインタラクティブツールを使って対話エッセンスを残した研修、③Eラーニングや通信教育を使った自宅学習、など。

話を「価値を問い直す」というテーマに戻しますね。自社のゴールやミッション、それに照らして新入社員研修の価値を問い直すと、何が言えるのでしょうか。

そもそも新入社員研修を集まってやっていたことでもたらされた価値って何でしょうか?

1. 動機付け     自分自身の経験から言うと、まず何よりも、がんばるぞ!と動機付けられます。入社式や新入社員研修は、ある種の「儀式」や「儀礼」。何か人物が一夜にして変わるわけではないのに、進化したような感覚が持てます。慣れないネクタイつけ、スーツに着られてるような感覚で、ドキドキしながら、時間に遅れないように会社に向かう。内定式で会ったみんなが、入社式では少し大人っぽく見えたり。先輩一人ひとりの姿に未来の自分の姿を重ねながら、講話を聞いたり。アルバイトとは一味違う、ちゃんとしなきゃ感や帰属感(もちろんアルバイトもちゃんとしなきゃですが^^;)。意識や視座が高まります。

2. 助走期間 ソフトランディングって意外と大切です。いきなり現場に配属ではなく、研修期間があることで、社会人としてのルーチン(時間を守る、挨拶をする、周りを配慮する、などの基礎固め)を作る「助走期間」にもなります。

3. 仲間意識の醸成 研修中は、ちょっとしたワークでも、「仲間意識」や「ライバル意識」も生まれます。「ピアプレッシャーに」より、能力の引き上げや「均一化」も図れます。何よりも、入社して数ヶ月で訪れるであろう「こんなはずじゃなかった症候群(リアリティショック)」を乗り越えるには同期とのガス抜き(飲み会)は重要です。

4. 基礎訓練 ビジネスマナー研修なども、軽視できません。意外と現場の先輩社員は初心を忘れていて、きちんと基礎を教えられなかったりします。

5.人事の新入社員理解 人事の視点から言うと、新入社員研修は、「正式配属前の人物像や把握」にもなります。「実際、あの子はどんな子かな?あの仕事に向いてるかな?」という期間です。

と、色々掲げると、これらの価値がありそうです。

その価値を落とさず、オンラインに比較的移行しやすいのは、4の基礎訓練かなと思います。

それ以外は、「3蜜の禁止」をふまえて、その提供価値を維持できる方法を練らなければならない状況です。

例えば5について。人事がその場で理解する時間が持てない代わりに、採用後の人事面談の機会をオンラインで実施する、というやり方もあり得ます。すると、今まで以上に適切な配属が可能になったりするかもしれません。

1の動機付けや、3の仲間意識はどうでしょうか。ZOOMでも、デザインの仕方によっては動機付けや一体感は意外と醸成出来ます。顔の距離が均一に近いからでしょうか。普段近づかないタイプの人とも、慣れ親しんだタイプの人とも、ZOOMだと不思議と同じ距離感になり、新たな関係性が生まれたりもします。

また、この有事を「新入社員が共同で取り組む最初の課題」とし、いかにオンラインで仲間意識を持てるかを教育的チームビルディングプロジェクトとして仕上げるのも一つかもしれません。

以上が新入社員研修における「やる価値の問い直し」と「方法の価値の問い直し」の一例でした。皆さんの中にはもっと豊かに考えられる方がいるかもしれません。

コロナ騒動で、不安になったり暗中模索している最中ですが、いっぱい考え、問い直し、試すことで、コロナ後の世の中を、一歩成熟した社会にしたい。

そんな想いで、書き綴ってみました。

皆さんはコロナ後に、どんな日常を迎えたいですか?どんな世の中にしたいですか?


ちなみに私は、満員電車は嫌いで、在宅バンザイと思っていました。しかし、職場のみんなの顔を見て、たわいもないお喋りが出来るのは、とても大切な時間だったことに改めて気づかされました。制約が生まれると、当たり前の中にある価値の発見にもつながりますね。


Be the change you want to see in the world.

 世界の中で見たいと思う変化にあなた自身がなる。

by ガンジー







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ありがとうございます😊はげみになります!
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九州で生まれ、東京、オーストラリア、ニューヨークで育つ。国際基督教大学卒。哲学や心理学、教育、アートに興味があり、現在は人材開発の仕事に携わる。一児の母。教育学修士。キャリアカウンセラー。
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