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#84宮沢・高松、京都で出会う      そして45年ぶりにバイト先を訪ねる

2024年4月4日、観光客と新入生で春を迎えた京都で、二人が出会いました。リアルに二人が出会う機会は関西と関東という二人の生息域からしてそうそうあるものではない。第一、移動費だけでも学生のカナル君にとっては負担ですし、仕事やバイトという日常から出会う時間も限定されています。
新幹線、ほんと高い。

京都は高松が学生時代を送った街でもあり、百万遍の近辺は大手の外食チェーンが増えたとはいえ、かつての古本屋もあり、京都という場所自体が変化を受けいれる以上に京都自体のアイデンティティを崩す気がないという意固地さを尊重してしまう。

ところで、なにより私自身が気になっていたことがありました。それは、学生時代にアルバイトしていた、そして大変お世話になっていた食堂のご夫妻に、いつかお礼を言わなくては、ということ。その機会がなかなかなかったというより、封印していた気もする。

学生当時、お金がないので一時期はアルバイトが本業のような生活でした。大学の授業に魅力がなかったこともあります。なにより食べる、ということが食堂なのでできたことが大きかった、当時は時給470円でした。もし、大学の思い出を話すなら、このバイトのことしかないような気がします。多くは、サークルや交友でしょうが。それはあまり印象にない。その反動として今もまだ学業というものに未練があるのか、本を読んだり研究したりするのが使命のような生活感覚がある。

さて、食堂は当時小学校だった娘さんが今は食堂を切りもりし、ご夫妻もさすがにご高齢ではあるものの、昔通りの住宅で、私のことを覚えておられた。ユーチューブ動画で食堂は紹介されていたの営業されていることは知っていた。店は当時のままで、母屋との間にある庭もそのまま。まだ自分がバイトを辞めてそれほど経過していないような。しかし、時間は確実に45年経過している。

訪問できたのはカナル君と一緒だったということが大きい。でないと、とても一人で行ける気がしなかった。それほどまでに、難しい訪問であるということです。