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幸せの魔法使い

【幸せホルモン?ストレスホルモン?】

陰陽五行を学ぶ先輩で、最近近しくさせていただいている少し年上の女性がいます。


この方とは、
物事の捉え方が近いようで、お話ししていても楽しいし、


学問への接し方や日常への取り込み加減も似ているところがあったり、大切に思うことが近い。



先日、


「幸せホルモンが心と体を癒してくれる」


というお話しをしたのを覚えてくれていて、あるアメリカの心理学者の女性の講演動画を送ってくれました。


その女性は、もちろん調査データや分泌の研究をされた上で、“物事の捉え方”で人の生存率が変わるということを、なんともハッピーに感動的に伝えていました。


脳から分泌されるホルモンでキャッチボールするみたいにコミュニケーションして“反応”によって機能しているいる臓器や細胞や免疫などのことですから、医学書や参考書で読んだら1ページ目で眠たくなるような話で、もしこれがお医者さまの研究結果で、例えば身体のことなんてさっぱりわからない方が論文で読もうものなら意味不明かもしれません。


でもこの方は、そんな身体の生理機能なんてさっぱりわからない方が聞いても「そうか!ストレスは病気の原因じゃないのかー!」と見せ方で認知を変えているのでした。まるで幸せの暗示にかけていくように。



【広瀬香美の歌は正しい】

♫絶好調〜、真冬の恋〜、スピードを上げて〜♫


歌詞あってます?w


ストレスホルモンがどんな影響を及ぼすかは、どの角度から検証するかで捉え方も変わります。

例えば雪山で遭難して2人きりになったりジェットコースターやお化け屋敷で恐怖を一緒に体験すると恋に落ちる、とかいう話を聞いたことがありますか?


人間の脳は絶えず生命維持と社会適応のために働いています。


もし、恐怖という感情が生まれなかったら、防衛できないからです。


人間に最初にプレゼントされた感情は

“恐怖”

だそうです。



太古人類は野生動物から身を守るために、恐怖という感情から始まるあらゆる“反応”で身を守るように潜在的に発達して文明を築くまでに至ったそうです。


“知恵”


のもとでしょうね。



“恐怖”と“知恵”

ふと、「これも陰陽よねー」と相反する2つの事柄で一つのことが成り立つ、って綺麗なビー玉集めてる感覚で陰陽のコレクションをしたりしつつ。


ちなみに“智慧”と書くと仏教で、「思い通りにならない苦しみから解放されるためのもの」だそうです。これは人類で見ると恐怖の感情の誕生よりはずっと後で、生きるための本能的な知恵ではなくて、文化的文明的な発展の一つですね。


“恐怖”と“知恵‘はいつも双子のように体験を繰り返し、集団を形成して、

やがて国家となり、哲学や宗教や思想もそんな中で育まれてきたもので、拠り所とされてきました。

ブッタや釈迦やソクラテスは近い時代に生まれたそうです。

精神医学や心理・カウンセリングは精神科医フロイトが1856年誕生で、100年くらい前から今に至る近代現代のことですが沢山の精神科医や心理学者が何十という理論を打ち立てて継承し発展させています。


その中で認知行動療法は、自動思考の書き換えをしていくと言ったらわかりやすいでしょうか、、、。

事実はひとつだけどその事象に対して物事の捉え方を変えていくことで反応が変わり、行動習慣の変化をサポートして、実行の経過で生み出す結果に違いが生まれるというものです。


戦争や飢饉があるような時代と違い、今私達の脳は生命維持に最低限必要な生理機能の他には多くの社会適合に勤しんでいます。


では、戦争や飢饉などがあった時代はどうでしょうか。


江戸時代、「火事と喧嘩は江戸の華」と言ったそうですが、そんなしょっ中火事になっていたらたまったもんではないですね。

今では考えられないですが。

例えば。火事場の馬鹿力と言います。絶体絶命で考えられない身体能力を発揮することがあります。瞬間最上級のストレス状態に陥ります。強烈に反応を起こして反発的にエネルギー化されるのです。


ほとんどの場合「その時のことはあまり覚えていない」記憶がないというでしょう。



そういえば20年くらい前のことですが、もう立てないくらいに心身共に追い込んで精神が肉体の限界を越えるとか潜在能力を引き出す、というトレーニングを受けました。


多くの参加者がその体験が恐怖体験に終わってしまい、その後継続出来なくなりました。心の傷になってしまったのです。
私はどうにか乗り切りましたが、その時のことは今も嬉しくない思い出の一つでたまに思いだされると怒りが湧いたりします(笑)


私は”怒り“と”動力“がワンセットだったのでその後もそのトレーニングを上手く成果にできたのでしょう。




【心と身体】

例えば、戦争中、女性の月経が止まってしまうことがあるそうです。


強烈なストレスが身体に及ぼす影響は事実あるものの、それを解除することもまた脳にしか出来ないことです。


ストレス性の腰痛と言われたことがある方もいらっしゃると思います。


随分前ですが、日本腰痛学会が朝日新聞で発表した腰痛と鬱の治療に、

最も効果的なこととして

①投薬 ②ストレッチなどの適度な運動 ③休養

の3つを挙げました。


まず、腰痛と鬱が同列です。これは神経伝達物質の働きから考えたら同列です。

姿勢や物質的環境などの外的要因はここには含まれない前提で捉えてみてくださいね。


筋肉の緊張や痛みと、鬱は自律神経の支配において同列なのです。



私は2017年3月から2018年7月くらいまで、右手の親指が曲がらなくなり激痛を伴うようになりました。左脚は曲げられなくなって正座ができませんでした。
当時、私のキネスティックセラピーの師に私の身体の治療をしてもらっていましたが、これらはストレスから来ているから今の仕事を辞めないと治らないと言われました。身体を触ると、筋肉に物理的な原因があるものなのか、脳の制御によるものなのか筋肉や痛みの反応で見当が付きます。


脳の痛みを生み出す機関と、痛みを解除する機関が別のところにあります。


とても辛いのは、痛みがあって不自由なことをストレスに思ってしまう自己暗示のような状態。

直って欲しいのに痛みが取れてくれないことに苛立ちと不安を覚えて仕事への影響を考えて焦りを生みます。筋肉は高緊張状態で硬く硬直して動かすと脳へ信号が行ってそこを動かさせないように痛みのホルモンが出るのです。


実際私の痛みと手と脚の不自由は、仕事の仕方と環境を自ら変えることと、「〜でなければならない」という思考の解除で解消されていきました。


自動思考による身体的反応の多くは、ストレスの自覚がない場合に表層化して、自覚の範囲ではどうにも出来ないことが多いのです。


とても悲しい現実をみて悲しくて泣いた次の朝、コンタクトを入れようとしたら白眼が真っ赤に内出血していました。赤と黒の眼球を見たことがありますか?

まさかですがそんなこともあります。これは2週間から1ヶ月ほどで内部吸収されて白く戻ります。内部吸収も自己治癒力ですね。


また、とても緊張状態や過度の疲労による血行不良で局所的に細胞の老化が進んで網膜剥離になったり、「まだ大丈夫なはず」と無理を強いると卵巣嚢腫が悪化したりしました。


ストレスを感じることが問題なのではなくて、ストレスを感じた後に、精神的、肉体的にどういう自動選択をしているのかで、現実への表れが変わります。


私の場合は、神経質に『思い通りにしたい』願望が強すぎて、ストレスを生みやすい性格なのに、ストレスを『自覚しない』方が都合が良い脳の思い込みというこのギャップが、心身症とも言えるような病気の原因を作ってきました。


最近は『心が元気だと身体も元気!』ろつくづく実感しています。心が元気じゃないことにちゃんと気がつけている時には、人を労わるように自分を労ることを始めました。これはなかなか難しい(笑)

心が元気で深夜まで作業に没頭すると、翌日身体がとんでもなく疲労していて寝起きの心を蝕みます。

過労が鬱の原因

とされますが、過労していることに気が付かず「まだやれるはず」と限界を超えて自分を追い込む人の性格と習慣が、結果的に鬱症状を引き起こしやすいのだと思います。



【笑う門には福来る】

逆に、ホルモンの分泌の仕組みを使って、自己免疫機能や自浄作用を促進することもできるのです。


例えば笑いヨガ。



インドの末期癌の少年に医師が毎日はげますためにジョークを行って少年を笑わせるようになったら、悪化していた数値が少しずつ良くなったことから、どうやら毎日笑っていると自己治癒していくようだと。


ところがジョークにも限界があって、他の方法で少年を笑わすことはできないかと考えたところ、そもそもなぜ笑うと良いのかを検証するようになったそうです。



今では、笑うと顔の筋肉から脳に刺激が行って笑顔になる時に分泌されるホルモンが後出しで出てくれて、そのホルモンが自己治癒力を上げると言われています。


筋肉が先で感情があと。


っていうことは、「何て最悪なんだ!」という思考で生きている人は、最悪な状態に陥った時と同じ感情になって、その感情の時に分泌されるホルモンが身体反応として色んな症状を引き起こし、その症状が出ることにストレスした人が、またさらにそのストレスホルモンを自ら分泌してまた身体反応として現れる、


悪循環を引き起こすのですね。



【幸せの魔法使い】

「最後のヒト葉」というお話がありますが、、、、人は強く思い込むとその通りの人生になっていくように出来ているようです。


「ショコラ」というジョニーデップの映画を知っていますか?

恋をしている時に分泌されるホルモンとチョコレートを食べて分泌されるホルモンがほぼ同じというでチョコレートを食べて幸せホルモンを出していつまでも恋人と甘く愛おしい関係でいようという作戦が話題になった時期もあります(笑)

ちなみに恋愛ホルモンって4年で出なくなるんですってね。



もし一人の人をずっと毎日毎晩、その人の幸せを祈って生きていたら、チョコレートより効果的にずっと長い間、愛情ホルモンで満たされていくでしょう。




私自身は若い頃、会社員で成績を納めていくために、マーフィ博士やアール・ナイチンゲールの本を意識的に取り込んで、アスリートのイメージトレーニングと同じ効果を期待して自己暗示をかけてある程度の成果を出すこともしてきました。


”思考の現実化“


です。




単純なあまり、良い方にも悪い方にも、両方自己暗示にかかりやすいのです(笑)




そんな単純で現れやすい私は今、

正しいことを学びたくて色んな学問に触れて吸収しようとしています。



でもそれは正しさを身につけたいからではなくて、


あらゆる角度から物事を捉えて、それぞれの分野での“本当のこと”がわからないと、あらゆる側面に対応できるような柔軟性は生まれないから。


目の前の方に今1番ベストな伝え方ができるようになれないから。


だから沢山学びたいのです。



引き出しが増えていくほど、目のまえのかたへの接し方の幅も広がります。



私は目の前の方の痛みに寄り添った時にあらゆる情報からたったひとつ

一輪の花を差し出すように


その人にとって今本当に救われることは何か


”幸せの魔法“がかけられるような人になりたい。




【鏡花水月】
鏡に映った花や水に映った月のように、目に見えていながら手に取ることが出来ないものの例え、知覚することはできるが現実に存在しない幻。

2020年3月10日

庚子 己卯 壬子

美知子 


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