【ワーホリ】オーストラリアで最初の友人に会う
四年越しにケアンズにやってきてから二週間が経過した。
数年ぶりに歩く街は最初は懐かしさや新鮮味があり楽しかったものの、そこまで大きな街ではないため既にちょっと飽き始めている。
だがこれから行動することでコミュニティを広げ、「楽しい」を作っていくことはできるだろう。人とつながれば世界は広がる。ペルソナ5とこれまでのワーホリ生活で学んだことだ。
先日僕にとって最初の街であるケアンズで、初めてできたオーストラリア人の友達と再会した。
かつてケアンズでスマブラのトーナメントを運営しており、僕にスマブラの楽しさを教えてくれた恩人でもある。
彼がいなかったらスマブラ界隈に携わることもなかったし、数日後にスマブラの大会に参加するためメルボルンに行くこともなかっただろう。
連絡を取り、四年と数ヶ月ぶりに彼の家に行ってみることにした。
ケアンズシティからバスに乗ることおおよそ四十分
このバスには数回しか乗っていないのになんとなく彼の家までの道のりや景色を覚えているのは不思議だ。まだオーストラリアに来て間もなかったから全てが新鮮だったのだろう。
四年前と同じように、変わらずある彼の家。
オージーの父とグアデロープ出身の母を持つ彼は、4年前と同じようにそこにいた。
4年前と同じように、早速スマブラを始める。
彼とはかなり久しぶりのはずなのに全く久しぶりに思えないのは不思議だ。
文明の利器の発達によって離れていても連絡が取れることがそうさせているのかもしれない。
「四年」
表すだけなら二文字。
地球の歴史からみたらささいな時間
だが、やはり恐ろしく長い年月だ。
この四年で多くのことが起こった。
令和到来、コロナウイルス、オリンピック中止、風の時代到来、オリンピック、ワールドカップ、篝火…
多くの街で過ごしてきた。
ファーム、ブリスベン、バンダバーグ、カブルチャー、片思い→結ばれず、メルボルン、カブルチャー、ブリスベン、片思い→結ばれず
「俺の知ってるスマブラやってた友達は、ほぼみんな辞めちゃったんだよね。」
かつては七、八人が集まって彼の家でスマブラをしていた。
今は、僕と二人。
「俺も今はあんまりやってなくて…辞めようかなとも考えてる」
時間が経つというのはある種残酷な側面もあるように思う。
当然良い部分もある。
僕が一番嬉しかったのは、以前と比べて彼と円滑なコミュニケーションを取れるようになっていたことだ。
彼と会った時にはたどたどしかった僕の英語によるコミュニケーション能力は、当初と比べるとかなり上達していた。
長い年月によって、蓄積してきたもののお陰だと思う。
スマブラをすること三時間半ほど。
最近忙しくて練習できていないと語るものの、連戦して僕が負け越すくらいには彼の腕は健在。やはり才能のある人間は違う。
「あそうだ、俺、結婚するんだ。」
見た目は変わらない彼だが、四歳年を取って結婚するのに程良い年頃になっていた。
「良かったら結婚式来るかい?」
オーストラリア生活で友達はそれなりに多く作ったつもりだが、結婚式に招待されたのは初めてだった。
予定さえ合えばケアンズ某所の式場に伺うつもりである。
式を終えて一旦落ち着いたら、彼は生まれ故郷のパースに帰るという。
僕は帰国直前の10月末頃にケアンズには寄ろうかと思っていたのだが、そうしていたらこの友達にも会えなかったかもしれない。
仕事がなくなり半ば「なんとなく」でやってきたケアンズだったが、もしかしたら今のタイミングだったのかな…なんて思う。
貯金額もそれほど多くない。
ビザの期限まであと五ヶ月。
それでも、「あ、今のタイミングだったんだ!」をたくさん作るために、日々できる範囲で行動していく。
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