見出し画像

かわいくて憐れなクリスマス

みなさん、こんにちは、こんばんは!
クリスマス前の時間をいかがお過ごしですか。

私はイタリアに移住してから、クリスマスはハッピーな時間というよりは、幸せに感謝したり、懺悔の気持ちが湧いてきたり、悲しい気持ちになる時間となりました。街のあちこちでイエス誕生の瞬間の大掛かりな飾りを見てマリアやイエスのことに思いを馳せると、どうにも涙が出てきてしまいます。

クリスマスというのは、世界の私たちの同種の生物のうち最も多くの人に影響を与えるイベントと言えるかもしれません。ですからクリスマスは、思い切って地球人ぜんぶのことを思ってみたり、その地球人を黙って支えてくれている自然界にまで気持ちを向けてみる、いいチャンスかもしれませんね。

私たちには、どんな人にも、その人を産んだお母さんがいます。
そのお母さんにも、その人を産んだお母さんがいましたね。
その人にも、ずっとずっと前にその人を産んだお母さんがいたんですよね。

みんな、誰かが産み落とした人。
みんな、誰かをお母さんにした人。

誰かの身体や心が傷ついたときに、傷ついた人がどんなに悪い人でも、その人のお母さんになってみると、傷ついた子を憐れに思います。

私がもしも神さまだったらと想像してみると、私の創った人が傷つくと、憐れに思います。創ったものにとっては、かわいい身体、かわいい心だからです。

一揃いのその人の身体と心を、それがどんなふうでも、ボロボロでもピカピカでも薄汚れていても曲がっていても誤魔化しがあっても、創ったものにとっては、憐れでかわいいものですね。だから傷ついてほしくないのだけれど、仕方がないのですね…
人はこうして自由な世界で生きてみたいのだもの、傷ついて生きるものだものね。ごめんね…すごいね…と思うことでしょう…

私は、人間の皮膚やら髪の毛やらを、すごくかわいいかわいいものと思います。押すと柔らかくて、毛があってね。
それで、怖いものがあると逃げて、すぐに拗ねて、攻撃的になり、自分を哀れんで、人を陥れてしまって、ずるくて悲しい私たちですが、それを思うと、憐れで、かわいいものと思います。

生きるあなたへ、どうかときどき、自分が自然の産物であることを思ってみてね。自然というのは、きれいでかわいくて、荘厳で美しく、なにもいじらなくても、なにも変えなくても、そのままで良いものですよね。

あなたがまぎれもなく、その自然のパーツであることを、思ってみてね。

よかったら、クリスマスにちょっと、なにかを慈しんでみてね。
宇宙の産物のあなたへ。
素敵な時間をお過ごしください。

メリー・クリスマス!!

毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)