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「ルーブル美術館展 愛を描く」私なりの楽しみ方

もうすぐ閉幕の「ルーブル美術館展 愛を描く」に滑り込みで行ってきた。
東京では6月12日まで、国立新美術館にて開催中だ。
その後、6月27日より京都でも開催のようだ。

閉幕前最後の土日は混雑だと思い、仕事終わりに美術館に訪れた。
閉幕直前は20時まで。夜の美術館はとてもムードがあって好きだ。

デートで来ているカップルは多かった。
(彼とは遠距離なので今回も私はおひとり様)

いつも私はオーディオガイドをレンタルする。絵画の説明(キャプションボード)に書いている内容以上に様々な情報を与えてくれる。
絵のストーリーを知ると絵に深みが出ると思っている派だ。

海外の美術館に行った時はガイドに日本語が無いこともあるので先に予習をするのだが、日本での展覧会はだいたい予習をさぼっている。笑


今回の展覧会の内容に戻るが、私の好きな宗教絡み・神話系の絵画が多くあったのでテンションがあがった。

今回の展示では色んな「」の形の作品が集まっていた。一本の感動映画を観た感じの気持ちになり、若干ウルっとくることもあった。

私が一番気になった絵はこちらだ。

「アポロンとキュパリッソス」

クロード=マリー・デュビュッフ
192cm×227.5㎝ アヴィニョン、カルヴェ美術館

太陽の神アポロンと美少年キュパリッソスそして牡鹿が登場人物だ。
この絵はまず大きい!そして2人の体つきや顔立ちの美しさたるや。。

太陽の神に愛された美少年キュパリッソスは槍投げで遊んでいた時に
間違えて愛でていた鹿を殺してしまう。
そしてめちゃくちゃ嘆いているシーン。

キュパリッソスは「この鹿の為に一生嘆かせてくれ、、」と懇願。
そして、その願いは受け入れられ、一本の糸杉に姿を変身したという。
オーディオガイドではこんな感じの説明。

私の頭の中は「え、なんで糸杉になるん?なぜに??」

その答えはネットで調べたところ、糸杉は悲しみの象徴だそうだ。
花言葉は「死・哀悼・絶望」

なるほどね~。納得。

絵の意味はとても分かりやすい、そしてしばらく2人の美しさゆえに
ぼーっと少し離れた場所から見ていた。

写真撮影OKの絵だったので撮っておいた。

今回、アモレって天使たちが良い仕事をしていた。
アモレが描かれている絵画が多くあり、アモレが無邪気が過ぎている故に
「ちょっと、このアモレしつけしなさいよ」ってしつけを勧めているシーンを描いたものもあった。

今回の展覧会に限らずなのだが、共感する人がいらっしゃるかも。
「メインの登場人物たち以外に、何かを覗いている人たちもいる」
というシーンを切り取った絵が多くあるが、私の中では毎度「家政婦は見た」が思い起こされるのだ。

そう、みんな覗きまくりなのだ。

その「覗き」によって、登場人物やストーリーが増え、絵の空間が広がる感じで良い効果を生み出してるとは思うのだが。

あと、以前も書いた通り展覧会に来ている人の人間観察もちょっと楽しい。

私は芸術に関する知識はほぼなく、いつも付け焼刃の知識なのだ。

なので、芸術に精通している人と美術館に行くのも楽しいだろうな、と思っている。

今度、私のお気に入りのフランスのビンテージポスターについて書きたいと思う。

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