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急なサポート依頼がきた話

こんにちは。かきもとみちこです。

先日、とても急なサポート依頼がきました。
時間は、夜の11時頃。
「無理前提なんですが、明日弾けませんか?」と。

これはなかなか痺れるぞ。
ちなみにそのライブには元々別のバンドで出演する予定だったので、とりあえずスケジュール的には大丈夫。

がしかし。

果たして1日もない中でお客さんに観られていいクオリティのステージができるのか?というところが一番悩んだところで。

いくらピンチヒッターとてお客さんがお金を払って観に来てくれているステージ、無責任に下手なことはできないぞと。

で、これがまた仲良くて何回も対バンしているバンドだったら多少曲を知ってたりなんてこともあると思うんですが、今回のバンドは情報量ゼロからスタートでした。

送られてきたのは5曲。
とりあえず、聴かせていただこう、、、、と思い、ちょうど回し終わった洗濯物を干しながら一通り聴いてみる。

キメは多いけれどコードの進行はそこまで難しくなさそう、と思い、
こんなこともなかなかないので、腹を括って依頼を受けることにしました。

時々Twitterなんかで
「急遽〇〇が出れなくなったので〇〇が代わりに出てくれます!」
みたいなのを見るんですが、
そんな急にできるもん????とは思う事はありました。

まさか自分にそんなことが起こるとは。

やると決めたからにはやるしかない!と、まずは音源を聴きながらルート音と尺をとる(今回は譜面がなかったので)。
ベースでフレーズを弾く箇所や、ギターとユニゾンするような箇所は可能な範囲でコピーしたり、やりやすいフレーズに変えたり。
譜面にリピート等の記号はなしにして、目で順番に追っていけばわかる状態にしました。
どう情報を書いたら自分が一番わかりやすいかだけを考えて書きました。

人に見られたら恥ずかしい!と思うようなものが出来上がりましたがもう時間的にそんなこと言ってられない笑

もう、めちゃくちゃ恥ずかしいですがこんな感じ。先輩からおすすめしてもらった、
一線譜を2列にして最小限の枚数に収める方式。これを教えてもらってて本当によかった


まず自分がわかる譜面作成

合ってるかを確認しつつひたすら聴きながら弾く

ご飯食べながらでもひたすら聴く

時間の限り弾く

準備をしていざライブハウスへ

そんな感じでした。
リハーサルもなかったので、曲の繋ぎに関しては文面で確認した後、文面だけではわからない箇所を実際会ってから確認でした。

結構バタバタな状態で元々出る予定だったバンドから先に演奏し、
大丈夫かしらという不安と、やるしかないぞという気持ちの狭間でドキドキしながら出番を待ちました。その間もとりあえずできるだけ確認、確認。

ライブハウスのスタッフさんに譜面台と譜面灯を借り(今回の一件で譜面灯は持っておこうと思った、ライブハウス側で譜面灯を用意してもらえるとまで思ってなかったんですが非常に助かりました)、曲順に並べ、
さぁやるぞ!もうどうなってもやり直しはきかないぞ!という気持ちで演奏がスタート。

ドキドキしっぱなしでしたが30分はあっという間でした。
全くミスしなかった!なんてそんなことはないんですけども
形にはなったかな、と思いました。

本当に大変な仕事を受けてしまった!と思ったんですが
経験としてやってよかったです。
実質8〜9時間程度で5曲をなんとか、譜面から目は離せないけど演奏できる状態までは持っていけたと思ってるので、人間やればできるもんなんだなと思いました。

勿論曲の難易度や得意不得意もあるし、スケジュールによって受けられない場合もありますが、急な依頼でも頑張れたというところが今回の一番の収穫でした。

今回なんとか形にできたからではありますが、
彼らの、ベーシストが急に出れなくなってもなんとかライブをやろうとする部分に対して力になれたならよかったと思うし、
それでそのバンドを観たかったお客さんたちがその日、ライブを観に行ってよかったと思ってくれていたら何よりです。

でもやっぱり曲を覚えるのにもうちょっと時間は欲しいなぁ・・・・笑

ということで、ライブに限らずお仕事はいつでも受け付けております。難しいかな、と思う案件でも是非一度ご相談ください!

読んでいただきありがとうございます。
ではまた!


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