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温泉蒸しを堪能 @小浜温泉・蒸気家

前々回の夏が来た!で紹介した小浜温泉の続きです。

湯宿・蒸気家さんにて、素泊まりでの宿泊。
こちらの宿の最大の特徴は、食材を持ち込みで、自分達で調理し、温泉蒸しが楽しめる、ということ。
基本的な調味料、お皿や箸などの食器、鍋、包丁等、必要な道具は全て揃っており、宿泊費の中に含まれていますので、無料で借りることができます。
(一部の調味料等に有料のものがありましたが、塩・醤油、マヨネーズは、自分が好きなもの、日頃使っているものを持参しましたので、有料のものは使わず。)

そして、今回感激したのは、なんと、脱プラスチック等の取り組み、環境負荷の高い洗剤の排除なども進んでいて(前に泊まったときは、普通の洗剤とアクリルのスポンジが置いてあった記憶があります)、廃油を利用した石鹸、アクリルスポンジはなく、ステンレスや鹿子タワシ、布製の食器・シンク洗いのみとなっていました。そういえば、宿のすぐ眼の前にある雲仙市の小浜支所の片隅に、廃油回収所があるのを相方が見つけていました。各家庭等から出た廃油を市が回収しているということなんでしょうかね。凄い。
それも、特にそういった能書きを表示していないところが、さりげなくて素晴らしい。

私の住んでいるここ九十九島も国立公園なのだから、各家庭・九十九島内にあるレストラン等でも、そういった取り組みが進めば、もっともっと九十九島の海は綺麗になるよね、と感じました。

見出しの写真は2021年の温泉蒸しのときの写真ですが、今回ももちろん、地元ではガザミと呼ばれるワタリガニも欠かさず購入。宿の近くに田中鮮魚さんというお店があるのですが、そこが日曜定休で、前回は、日・月の宿泊だった為、田中鮮魚で調達出来ず、やむなく別のところで購入しましたが、田中鮮魚さんがやっているなら断然、こちらのお店での購入がお勧めです。宿からも近いし、お値段も一番手頃で、大きいです。夏は♂の方が美味しいと思って♂を希望したのですが、生憎メスばかり、というので、メスを購入。
でも、内子がたっぷり入っていて、メスだけどとても美味しかったのです。
今回は、田中鮮魚さんが開いている曜日を狙って宿泊日を決めたぐらいです。笑

メスのガニを二尾。蒸し前。
蒸し後。真っ赤になるので、夕焼けガニとも呼ばれています。

蒸気家さんの楽しみは、なんといっても、このワタリガニ。阿蘇の地獄蒸しとの違いは、新鮮な海鮮蒸しが楽しめること。

そして、昨年との違いは、他にもありました。なんと、宿のすぐ脇、蒸し処のすぐ脇にあった2台の駐車場が撤去され、そこに新たに蒸し窯とテーブル席が増設されていたこと。
更に、朝食付きプランがなくなっており、以前は、朝食時は、朝食付きプランの宿泊者への朝食提供が優先され、蒸し処は、7時前か、9時以降だったと記憶しているのですが、とにかく一番時間的にいい7時~9時が蒸し処が使えない、ということがあり、朝食付きにしていたというのもあったのですが、それがなくなったことで、時間の制約なく、朝食時も蒸し処が使えるようになっていました。

また、前回は、炊飯器もあったので、お米を持参して、炊飯器でご飯を炊いたのですが、今回もチェックイン時に炊飯器はありましたよね、と一応確認でお伺いすると、ありますが、土鍋で蒸気で蒸すという方法もありますよ、と教えて下さいました。え、生米から炊くのではなく、蒸すのですか?と作り方を教えて頂くと、通常のご飯を炊くのと同じように、土鍋でお米を浸水させて土鍋毎、蒸し窯に入れて1時間蒸す、とのこと。おぉ、一時間!そうよね、炊くのではなく、蒸しですからね。念の為、チェックイン後、部屋でネット検索してみると、やっていた方がいらっしゃいました、蒸気家さんで。お米を研いで、浸水させて30分置いてから蒸し窯へと書いてありましたので、食べる1時間半以上前に準備をしないとだね~ということで、田中鮮魚さんへカニを買いにいく前にお米を土鍋で浸水させて、冷蔵庫へ入れて出かけることにしました。冷蔵庫も持ち込んだ食材などを、それぞれがカゴに入れて、置いておくことが出来るようになっていました。
そして、浸水時間が長い分には問題なしなので、カニを一旦冷蔵庫にしまった後、前回も写真を載せた向日葵畑へと車を走らせました。そのまま宿でゆっくりしていたかった様子の相方に、向日葵が見たい、写真が撮りたい!とお願いして、連れ出してしまいました(^-^;

そして、向日葵畑から帰ってきて、暫しお部屋でゆっくりした後、7時ぐらいから準備を始めました。私達が蒸し始めたときは、他に1組だけだったのですが、蒸しが終わる頃に、続々と人が来られて、蒸し釜もあっという間にいっぱいになっていました。

かぼちゃと猪肉スライスを一人前ずつ、セイロに。

カニの他に、今回は、猪肉スライスも蒸しました。下には、かぼちゃのスライスを敷き詰めています。こちらのセイロももちろん貸し出しです。

蒸し上がった食材。カニ、土鍋ごはん、かぼちゃと猪肉、トマト、茄子にオクラと玉子。

蒸し上がった食材たち。
蒸し時間は、カニ 15分。
猪肉とかぼちゃスライスが10分ぐらい。
玉子、茄子、トマト、オクラ 7分。
(どの食材もそうですが、とくに、今回の茄子は、大きめのものを丸ごと蒸したので、若干固めで、朝食時は半分に切ってから蒸したらちょうどよくなりました。トロトロが好きな方は、長めに蒸しが方がいいのと、肉の脂が落ちるような感じで、肉のスライスの下に敷くとよりトロトロになってよさそうです。)

ということで、こちらは、朝食時。左側のセイロは、猪肉ソーセージの下に、茄子を半分に切ったものを敷いています。
茄子(半分に切ったもの)猪肉ソーセージ 
小じゃがいも、オクラ どちらも10分ぐらいだったと思います。

温泉蒸しの朝食。これとプラス玉子2個が一人分の朝食になりました。

玉子は、1つは宿の黒玉子を購入して、食べ比べてみました。
黒玉子は、殻が黒いのですが、実は中身も通常の温泉蒸しよりも黒かったのです。↓の手に持っている玉子が通常の温泉蒸し。

白身の部分に注目。
↓の黒玉子の白身は、白ではなく、茶色くなってます。
蒸気家ならではの黒玉子。

色の違い、わかりましたでしょうか。香りをお届け出来ないのが残念なのですが、実は、全然香りが違いました。黒玉子は、燻製っぽいような香ばしいようなそんな香りがして、とても美味しかったです。作り方が全然違うようです。両方食べてみられてよかったです。

ここ蒸気家さんでは、なんとうどんなども源泉で茹でられるらしく、いつも蒸気家さんへ来る前に立ち寄るオーガニック直売所のタネトにもおいてある、私の大好きな全粒もちもち麺も蒸気家さんに置いてありました。そこで購入してもいいし、もちろん、お好きな麺を持ってきてもいいですよ、と。ただし、高温の源泉を使うので注意が必要で、されるときには、声を掛けてください、とのこと。うどんまでお腹の余力があるかどうかが問題ですが、これは、次は連泊もありだなぁと思ったり・・・。
というより、次は、ぜひ連泊したいっ!

建物の外に、増設された蒸し処とテーブル席。
朝食後、有料のクッキーとコーヒーを頂きました。

更にまた、一杯分100円という破格のお値段で、近くのカレーライフさんの珈琲豆を買って、その場で挽いて、ドリップして頂けるようになっていました。せっかくなので、頂きました。うっかりミルの下に受け皿を置くのを忘れて、挽いた豆をぶちまける大失敗をやらかしてしまいましたが(家のは、下に受け皿となる引き出しが付いていて、いちいちセットしないので・・・というのはホント言い訳でしかないんですが(-_-;)・・・)、ぶちまけた分は、テーブルの上だったので、もちろん、拾って淹れました。
珈琲のお供に、前々回の夏が来たの記事で写真を載せたアイスソルベ屋さん「アールサンクファミーユ」のクッキーも1枚100円でしたが、頂けるようになっていましたので、さつまいもとアールグレイを頂きました。さつまいもが甘さが控えめでちょうどよくて、帰りにお店に寄って買って帰りたかったのですが、時間がなくて、買えませんでした。アイスソルベの他に、焼き菓子も色々とあったので、次回は、そちらも試してみたいです。

夏が来た!でUPしそびれていたアイスソルベのお店の看板です。
アールサンクファミーユさん、外観

今年の夏も、蒸気家さんで温泉蒸しが楽しめて、もちろん、温泉にも入って、こちらは泉質もいいとの評判で、箱蒸し風呂もあり、夜に、朝に、温泉を堪能でき、また、南島原へも足を運ぶことが出来て、ひと足早い夏休みを楽しむことが出来て良かったです。
温泉に浸かって、それだけではなく、更に、食材を温泉の蒸気で蒸して頂く、ほんのり塩気もついて、調味料なしでも頂けるぐらいに美味しくなり、まさに至福の温泉を堪能してきました。
また、季節を変えて、ゆっくりお邪魔したいです。

夕暮れ時のお部屋からの眺め
口之津から、すぐ向こうに見えているのは天草。
天草行のフェリーも口之津港から出ています。
ここからフェリーで天草に渡ってみたいなぁ。
口之津港
右奥に天草行フェリーが停まっていました







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