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ジャカランダ咲く~雲仙・小浜温泉で蒸気蒸しを堪能~

久しぶりに、小浜温泉で、温泉と、蒸気蒸しを堪能してきました。梅雨入り宣言の出た後でしたが、晴天に恵まれた2日間は、すっかり夏の陽射しで、セミも鳴いていました。今年は、例年よりひと足早くジャカランダの花が咲き始めたとのことで、小浜温泉のあちこちで、紫色の綺麗なジャカランダの花を堪能してきました🎵

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伊豆にも、確か、ジャカランダの咲く通りがあって、花を見た記憶がありますが、暖かい地方に咲くジャカランダは、本州では伊豆が北限で、あまり見る機会がない花木でした。小浜温泉にこのジャカランダが植えられているのは知ってはいましたが、花の時期に来たのは、今回が初めて。

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夏の陽射しと、ジャカランダの花。

実は、カメラのレンズを、間違えて、50mmを装着したままで、広角を持っていくのをすっかり忘れてました(^-^; 最近滅多に出番のなかった50mmだったんですが、たまたま人物撮影する必要があって、50mmに変えて、そのままになっていたというね(^-^;

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なので、50mm、もしくは、望遠レンズでの撮影となりました。

世界三大花木のひとつであるジャカランダは、木が大きくて、いつもの広角レンズのクセで寄り過ぎてぜんぜん入り切りませ~ん(;'∀')と、なんど下がって下がって構え直したことか(笑)


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昔の温泉街の雰囲気を残しつつ、新しい、お洒落なお店も増えてきています。

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国道からちょっと裏通りに入ると、こんな古い看板が見えるお店とか。

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ダートコーヒー 昔ながらの喫茶店。営業もされてるようです。

ちょっとこんな裏通りを散策するのも楽しいところです。

もっと細い路地裏もあるのですが、また別の機会に。


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ジャカランダとパーゴラ。

奥の緑色の屋根のように見えているパーゴラは、足湯です。

↓の写真のところから続いている、日本一長い足湯で、「ほっとふっと105」と呼ばれています。目の前が海、橘湾で西を向いているので、足湯をしながら、目の前に沈む夕陽が見える、というね、ロケーションも最高に素敵なところ。



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お天気も良くて、綺麗な夕陽が見れました♪

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泊まった宿はこちらの蒸気家さん。二度目です。海との間にちょうど建物があり、部屋によっては海が見える部屋もあるようなのですが、私達が泊まった部屋は二度とも、海はほんの少し見える程度でしたが、この宿の良さはなんといっても、食材持ち込み可で、蒸気蒸しが出来ること。キッチンにある、お皿や鍋など、全て自由に使うことが出来るので、好きな食材だけ調達すれば、手ぶらでOK。以前、南小国でも、蒸気蒸し(そこでは地獄蒸し、と呼んでいましたが)をしたことがありますが、小浜温泉の良さは、海が近いので、海鮮蒸し、特にタイラガネ(ガザネ)と呼ばれるワタリガニの海鮮蒸しが楽しめること。この辺りは、ワタリガニでは、佐賀県太良町の竹崎ガニが有名ですが、ブランドになっている為か、お値段が少々張るんですよね。今回、帰りは、太良町周りで帰ったのですが、改めて、道の駅太良で売っていた竹崎ガニを見てみたら、同じくらいの大きさで4000円以上していました。

今回は、近くの鮮魚店が日曜日でお休みだった為、蒸し釜やさんで購入しましたが、一尾2,200円でした。ちなみに、通常、蒸し釜やさんは、食材だけの持ち帰りは出来ないようですが、蒸気家に泊まっていると云えば、大丈夫との事で、ワタリガニと、サザエなどの貝類を買って蒸気家さんの蒸し処で蒸しました。

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蒸し釜やさんは、自分達で蒸すのではなく、店内で食材を選ぶと、お店の方が蒸して、テーブルまで持ってきてくれるスタイルです。

蒸気家さんでは、この蒸し釜やさんの夕食が付いた宿泊プランもあります。


宿で自分達で蒸したガネ。

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蒸す前のガネ。オス、メス、選べたんですが、今の時期はオスが美味しいようです。

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蒸すと真っ赤になるので、夕焼けガニとも呼ばれています。

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蒸気家さんの蒸し処です。

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食材を入れたら、バルブをひねると、蒸気が出てきます。

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食材によって蒸し時間が違いますが、食材毎の蒸し時間の目安も書いて貼ってあります。カニは20分前後、玉子は、半熟で6~7分ぐらいだったかな。近くのスーパーでアジの刺身を買って、それも軽く塩をして蒸しましたが、これがとても美味しくて、意外でした(相方が、絶対美味しいから、蒸してみようといって、私はそのまま刺身で食べたかったんですが、相方に押し切られて蒸しました。でも、蒸して良かった、ってぐらい美味しくなってました)。蒸し処は、他に誰もいなくて、蒸し釜、使い放題で、堪能しました。茹でるのではなく、蒸す、というところがポイントで、旨味がギュッと濃縮して、どんな食材もとても美味しくなって、これ、家にも欲しいって思ってしまうぐらいです(笑)↓の写真の左上に写っているのがアジの刺身です。

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↑は、珍しい鮎の開きですが、実はこれ、南小国で地獄蒸しをしようと、途中に通った日田市で買ったものだったんですが、他にも色々買ってしまって食べきれそうになく、持ち帰って、ずっと冷凍庫に眠っていたので、小浜温泉まで持ってきてしまった、というね。蒸しなので、私はちょっと骨が気になって’(焼きなら、頭ごと全部食べられると思います。)骨と頭は残してしまい、小骨が気になって食べ難かったんですが、味はとても良かったです。

そして、朝食付きにしたんですが、素泊まりでも泊まれます。でも、この朝食が、蒸気蒸しで提供されて、これがまたとても美味しいので、こちらの朝食は外せません。

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以上、食事の写真はスマホ撮影分です。

ハイビスカスやデイゴの花も咲き、南国ムードいっぱいだった小浜温泉。

温泉地としては、713年「肥前風土記」に“高来(たかく)の峰の西南より、温泉の湧出するのが見ゆ”と記されているとのことで、その歴史は古く、
現在でも全国の温泉の中でも、熱量・温度とともに一位を誇り、町に30カ所もある源泉は温度100度の湯を一日に15,000トンも湧きだしているそうです。



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そして、今回、雲仙小浜まで行った目的のひとつに、千々石(ちぢわ)にあるオーガニック直売所のタネトで野菜を買いたい、特に、じゃがいも好きの相方が、箱買いしたい、というのもありました。

そのタネトでも通常はランチの提供があるのですが、訳あってこのときはお休みしていたので、両日とも、この小浜温泉にあるカレーライフさんでカレーを頂きました。長くなるので、その話はまた別の機会に譲りますが、それもあり、千々石のタネトと小浜温泉を何度か行ったり来たり、車を走らせました。

そのときに使った道が、国道ではなく、実は、大正から昭和13年まで汽車が走っていたという、旧小浜鉄道の道で、狭い明らかに人が掘ったような切通しのところだったり、縦長の狭いトンネル(馬蹄型というそうです)だったり・・・なんで、こんなふうに道路を作ったんだろうと、ちょっと不思議な構造をしていて、それが今回、時間があったので、ゆっくり車を停めながら走っていたら、〇〇駅跡、という碑があるのに気付いて、そこで車を停めてその碑をじっくり見て初めて気付いた、というね。

創業が大正12年、廃線が昭和13年と、運行期間は僅か10数年と短かったのですが、肥前小浜から、愛野間に開通した温泉鉄道で、当時、温泉リゾート地として脚光を浴びていた小浜温泉への観光客誘致にひと役買った鉄道であり、長崎県の交通発達の歴史に名を刻み、今は、県道になっていて、その痕跡をたどることができるという貴重な遺産となっています。

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馬蹄型のトンネル内

狭いです。内部での車のすれ違いは出来ませんが一方通行ではないので、対向車も来ます。

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切通しの狭い道。ここも狭いので、すれ違いは出来ません。

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旧小浜鉄道の駅跡に建てられている案内板

この辺り、車を走らせてみるとよくわかるのですが、かなりの急傾斜地になっていて、家も斜面の凄いところに石垣などで組んで建てられています。よくこれで崩れないもんだ、と地震の多い地方に生まれ育った自分にしてみれば、なんとも理解しがたい造りなんですが、それだけこの辺りは、地震もないのでしょうね。

そんな、急傾斜の多い地形で鉄道敷設が難しかった小浜から千々石までの間には、3つの馬蹄型のトンネルが残されていて、2007年(平成19年)には、経済産業省の近代産業遺産に認定されています。そして、雲仙市商工会小浜支部のメンバーらが保存や街づくりに生かしている、とのことで、狭いながら、結構交通量もあるのですが、地元の方々は、この道を通るのも慣れたもので、ピタッと車を端ギリギリに寄せて、ミラーをサッと畳むんです。その素早さといったら、もう本当に素晴らしい。私の住んでいるところも、大通りに出るまでの数キロが、とても道が狭いのですが、寄せられない、遅い、止まれないの3拍子揃ったドライバーが多くて、つい先日は、対向車が全く避けないので、ぶつかりそうになり、路肩ギリギリ、もうタイヤがはみ出して避けるはめになり、崖下に落ちるんじゃないかととても怖い思いをしました。運転下手ならこの道を通るな!と云いたいぐらいで、この辺りの方を見習ってもらいたいです。


そして、この道は、途中に木津、富津といった、急傾斜地の集落、小さな漁港があるんですが、そこがまたなんともいえない懐かしい感じの集落で、思わず車を停めて、のんびり散策してしまいました。

と、文字だけで書いたのですが、また次回、写真入りでご紹介したいと思います。まだまださくらの写真も残っていますが(;'∀') 気長に見に来ていただけたら嬉しいです。



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