コラム|音楽|詩 と勝負
池上彰氏のコラムとの勝負法(「あさイチ」20170106)。
・新聞のコラムを読む。
・最初の2、3行で判定。
→ 何を書くかわかれば自分の勝ち
→ 何の話かわからず最後まで読んでナルホドとなれば相手の勝ち
後者の場合は書き手(=コラムニスト)が優れていることを表す。そこで原稿用紙に写してみる。読んだだけではわからない筆の運びの妙が体得できる。自分の文章術も向上する。
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話は違うがわたしは音楽についてこれをつねにやっている。最初の数秒でだいたいわかる。もしわからず最後まで聞かされて唸らされたら相手の勝ち。
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詩の場合はどうか。
1行づつ完全に全体を取入れる必要があるので、速読や即解はつねに無理。
詩は数行でも単行本にして数冊くらいの世界を内包することがあり、受け手の度量が問われる。
すぐれた詩は最初の4行を完全に読解した時点で確信できる。
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音楽と詩の場合はあくまで相手と自分の勝負を通して自分をきたえるための方便です。池上氏の場合もやはり同じでしょう。
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