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30、クロロゲン酸の話

今回はクロロゲン酸を取り上げます。あまり知られている名前ではないかもしれませんが、コーヒーに含まれるフィトケミカルの一種でポリフェノールのグループの一員です。

もう少し詳しく書くと、クロロゲン酸とは主にコーヒー豆、私はちょっと意外でしたがじゃがいもやナス、ゴボウ等に含まれている成分だそうです(そう書いてあった)。ポリフェノールの一種なのでクロロゲン酸も抗酸化作用はしっかりと持っています。その他には脂肪の蓄積を抑える効果等が知られています。


糖尿病を予防する効果

糖尿病はもうご存じだと思いますが、クロロゲン酸には血糖値の上昇を抑える働きがあります。これがインスリンの分泌を抑える効果につながることで膵臓の疲弊を和らげるのでしょう。糖尿病の予防に関する効果は期待できそうです。実際にコース料理等では最後にコーヒーが出て来ますが、カフェインの胃液分泌促進作用とクロロゲン酸の血糖値の上昇抑制とが期待されているという事でしょう。理に適っているわけですね。

ダイエットの効果

糖尿病の予防や血糖値上昇抑制などにもつながる話ですが、クロロゲン酸にはもう一つ話題があるようです。糖質はもちろん分解されたうえで吸収されるのですが、その分解のために働く酵素を阻害するような作用があるのだそうです。そうすると糖質は分解速度が遅くなりますから、吸収にも時間がかかるようになりますので、吸収が緩やかになるという訳です。そうすると余分なカロリーを溜めこまなくて良くなるので、脂肪への変換も少なくなるんじゃないか、そんな働きがあるらしいです。加えて脂肪燃焼を促進する効果もあるのだとか。これって、脂肪肝の予防にもなるんじゃありませんか。メタボ解消にも効果が期待できそうですね。

抗酸化作用

クロロゲン酸はポリフェノールの一種ですから、抗酸化作用もしっかりと持っています。アンチエイジング作用と言っていいかもしれません。体内の活性酸素を処理して排除します。その結果、シミやシワといった老化を表現するような体の変化を防ぐ効果があります。

血液の流れを調節する働き

これはある企業のサイトで見つけた記事の話ですが、クロロゲン酸には血流を調節して必要な栄養素を必要とする場所に届ける働きがあるそうです。その記事によると、この調節能力が低いと必要な栄養素がタイミングよく必要な場所に届けにくくなるために、肌が荒れやすくなるのだとか。その他にも体調があまり良くなくて悩んでいる人の症状(例えば冷えなど)が強い人は、血流の調節力があまり良くない傾向にあるのだとか。クロロゲン酸はこれらの改善に役立ちそうだという事でした。

ちなみに、クロロゲン酸は熱に対して少々不安定なところがあるので、焙煎するとクロロゲン酸は減っていくようです。そしてコーヒー酸(またはカフェ酸)に変化していくようです。これも実はポリフェノールの一種で、がんの転移や増殖を予防する効果が有るとか、コーヒーの香りでリラックス効果をもたらすとか、今回調べていくうちにそんな話も出て来ました。

クロロゲン酸っていろいろな所で働いているんですね。コーヒーだとカフェインを一緒に摂取することになるので、この辺りは注意が必要かもしれません。

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