【詩】野球〜秋の訪れ〜
湿度たっぷりの空気を含んだ風に
真夏が未だに居座っていることを
思い知らされるというのに
去りゆく男たちは
少し寂しそうに笑いながら
秋の訪れを告げる
その背中を追いかけてきた若者たちに
奪われた栄冠を取り戻す未来を託して
24'9.12
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好敵手
まさに彼は私たちにとってそうだった
豪快さが売りかと思いきや
時に繊細な動きを見せて
私たちを唸らせた
憎き相手ではあるけれど
どこか憎めない一面が垣間見え
それはそれでまた
私たちを唸らせた
野球にノーサイドはないけれど
ホイッスルが聞こえたから
今は精一杯の労いを送らせてほしい
24'9.12
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