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高校3年の進路相談で担任の先生に「音楽でプロを目指したいんです!」って言ったら秒で笑われた私の今現在(41歳)…

このタイトルの通り意を決して言ったんです。そしたらもう言ったと同時くらいに鼻で笑われ、自信たっぷりに、

「そういう子は昔の私の生徒でいたけれど誰一人成功した人はいません!」

本当に悔しかった。あー20年以上経った今でも鮮明に思い出す。多分悔しすぎて目が潤んでたと思う。いや、ちょっと泣いてたと思う。帰り道に母の「あんたの好きにしたらええよ」って言葉が余計に刺さった。

ちなみにその時の私の音楽スペック。

ピアノ教室に小学校2~6年くらい通ってたが全く練習せず、先生によく手を叩かれてたのがトラウマ、バイエル止まり。高校3年の時、音楽の授業でギターがあり、友達が休み時間にブルースのセッションをしていた。「え、それ何やってんの?」って聞いたら「え、適当にやってるだけ」って若干カッコつけて言われて、すげー!かっこいい!!自分の頭に浮かんだ音を弾くなんて!!!と感動する。そういえば私、小学校のころ誰よりも縦笛が得意で高速でガボット吹けたな…指先器用やしプロになれる!と盛大な勘違いをし、ギターをはじめる。同時にYAMAHAのミュージックスクールに通う。ギター歴数か月。

そして進路相談…

「音楽のプロを目指したいんです!」

どう考えても先生が正しい。


ただ、大事なことを先生はわかってなかったし、私もわかってなかった。

音楽でプロを目指す=その他のことを全て捨てる(社会の正しい道から外れる)と勘違いしてたんですよね。

なので、それを失敗すると社会のなんの役にも立たない人間になってしまう…と勝手に思ってました。

全くそんな事はありません。

もちろんそこまで背水の陣で考えて、行動に移したほうが良い結果が出る可能性は上がるかもしれません。

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アーティストとして活躍するのか?バンドで活躍するのか?色々なミュージシャンのサポートをして職人的な仕事をするのか?技術を教える先生という仕事をするのか?曲を作って誰かに提供するのか?曲をよりよくアレンジするのか?CDを制作するプロになるのか?誰かが売れる為にプロデュースをするのか?…etc. 音楽の仕事と言っても、本当に色々な仕事があり、しかもこれらは全て別の道にあるわけではなくアリの巣のように細かく繋がっています。

バンドで活動しているなか、そのバンドが売れなくても技術を買われて声がかかり、アーティストをサポートするスタジオミュージシャンに…自分の為に書いた曲がしっくりこなくて誰かに提供したらそれが大ヒット、いつの間にかアーティストのプロデュースの仕事をしていた…なんてこともよくある話です。さらには音楽に関わる仕事は裏方さんの仕事まで含めると本当に沢山あり、裏方さんのその道のプロフェッショナルな人も元はミュージシャンを目指していた…という人も沢山いるでしょう。逆にディレクターやスタッフ業を希望してレコード会社の面接をうけたら社長の目に止まりメジャーデビューすることになったというレアなケースもあります。

必死でやってきたけど、何だか違った…周りから違うことを求められた…でもそれにやり甲斐を感じたら方向転換しても良いんです。それがお金を稼ぐためにでも、生きるためにでも。

学校の先生はそんなこと知りません。公立なら公務員ですし、私立ならサラリーマンのようなもの。生きてきた道が違い過ぎるし、自分の理解できない事を教えるなんてできません。

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さて肝心の私ですが…

今は音楽の制作、プロデュース、ファンクラブの運営、ミュージシャンのサポート(フィンガードラム、カホン、ギター、ベース)、妻のマネージャー、広告・情報誌のデザイン、カメラマン、映像制作、ホームページ制作…etc.など色々な仕事をしています。

道は繋がっているとか言ってるけど横道に逸れすぎ!とツッコミたくなりますよね。

傍から見たら定まってないように思われるかもしれません。ただ理解できないかもしれませんが、私の中では全部が繋がっています。そしてこの仕事の中で自分を表現するためにはじめたものは…実は一つもありません。

このブログを書いてて気づいた。

なんて空っぽなんだ自分は…。

CD作りたいね~、アーティスト写真とりたいね~、かっこいいホームページ作りたいね~、お客さんが沢山いるところでやりたいね~、売れたいね~、もう少しギャラをアップしてほしいけどアーティストが言うより私が言ったほうが良いよね~、ライブを映像におさめてDVDにして販売したいね~、MusicVideo作りたいね~、ミュージカルの映画作りたいね~、もうちょっとアンサンブルを分厚くしたいね~、次のツアーはベースが欲しいね~…

この誰かと語り合った「ね~」と人の繋がりで生きています。

上記が実際にあったことで、これらを実現するためにスキルを習得してきました。そして一回覚えたら別現場で応用する。これは楽器と一緒で一度演奏のスキルを習得したら、色々な現場で応用ができるのと同じですね。繰り返せば繰り返すほど仕事の速度は上がり楽になります。

あくまでこれは私の生き方ですので、誰にでも当てはまるものではありません。こればかりは性格によって、さらにはその時代によって生き方が変わってくるのかな…人によって違うし正解はないと思います。そして失敗もないと思います。

ただ伝えたいのは、

音楽の道を目指すのは社会の正しい道から外れるのではないし、その先にも無数の可能性があること、音楽の中でも色々な生き方をしている人がいる事を若い方にも知ってもらえたらと思います。

いつか日記に、仕事をするには?プロとは?その辺りを掘下げて綴ってみようと思います。こんな長いブログを読んでくれた方に感謝😆

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