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怒りをむき出しにする人は、赤ちゃんと一緒。

怒ってくる人が好き。
という人は珍しいかと思います。

勿論、
相手の成長のためにと怒る人もいれば、
場を乱す行動を窘める意味で怒ることもあります。

しかし基本的に、怒りの感情をむきだしにする人と接すると、
相手のイライラが伝染し、ストレスを感じて気分も下がる傾向があります。

それだけ怒りというのは、
相手の気分を変える程のエネルギーを持っているわけで。

だからこそ怒りに振り回されないように行動する事が、
相手との円滑なコミュニケーションのために必要であることはイメージできるかと思います。

しかし、そう思ってはいても怒りをコントロールできない人もいる現実。。

私が営業として働いていた取引先担当者も、まさに怒りをむき出しする方。
どちらの行動、態度が良い悪いではないのに、
自分が望む展開にならないと拗ねてしまったり、やる気がないんだねと強い言葉と口調で返す方でした。

この担当者のように、
私たちの周りには、怒りによるデメリットを分かっているが怒りを抑えられない方がいると思います。

そのため、私たちがこれ以上ストレスを溜めずに済むためにも、
怒りをむき出しにする方の思考、対策を考えてみました。

①生まれてはじめてのコミュニケーションは、怒りである

精神科医の名越康文氏の著書「自分を支える心の技法」にて。

私たちが生まれて初めて人とコミュニケーションを図るのは「おぎゃー」と泣くことであり、
泣き叫ぶことで空腹やおしめを変えて欲しいなど、
不快感の解消を「怒り」で表明しているという考え方をされていました。

つまり怒りをむき出しにしてくる人は、
赤ちゃんの頃と同じようなコミュニケーションを図っており、
自分の不快な感情を示したい、
示す事で相手が行動してくれる
と心理的に思っているわけです。

②怒りをむき出しにする人が、相手に過度な期待をする理由


怒りによるコミュニケーションでうまくいくのは、
親という絶対的な自分の味方がいたことで続く関係です。

大人になる過程で私たちは、自分の希望だけを通すのではなく、
相手を労り、敬い、慮ることで、お互いが快適に過ごす良好な関係、環境を作ることを学びます。

しかし怒りをむき出しにする人は、
ギブアンドテイクの関係でいうところの、相手よりメリットを多く受け取ろうとするテイカー(TAKER)の傾向が高いです。

またテイカー(TAKER)は、
自分は相手に〇〇してあげたギバー(GIVER)タイプと認識する傾向もあり、

自分は○○してあげたのに、お返しがない!気に入らない!
と考えるため、相手への不信感を募らせて怒ってしまう事があります。

その結果、お互いにストレスが溜まってしまい、信頼関係が崩れるきっかけとなるわけです。

③出会ってしまった時の対策について

1つ目は、相手と距離を置く事が効果的です。


必要最低限の関係は持たず、飲み会など密接な場に一緒に行かない。行動しないこと。

仕事の付き合いなら、
この人と付き合っていく事のメリットとデメリットを考えて、
上司など目上の方に相談してみるのもおススメです。

また、今まで受けた相手からの怒りや要求の傾向をはっきりさせることも効果的です。
例えば、勝手に動くと怒る人には報連相を徹底するなど、
事前の対処法を決めておくと楽です。


2つ目は、相手の幸せを祈ることです。


1日の終わりに家族や今日に感謝をすると、幸福度が上がる研究結果があります。

苦手な人、嫌いな人を祈るのは抵抗感があるかもしれませんが、
人は相手へのイメージが固まると、それが表情や態度に出てしまいます。

嫌いな相手に対しても、〇〇さんも幸せでいてください。と祈ってみると、
あなたの相手へのイメージが、怒っている顔から笑顔の顔になり、

相手のポジティブな面が見つかるかもしれませんし、
その感情に触れて、相手が次第に態度を軟化する事があります。


3つめは誰かに悩みを相談することです。


家族や友人、恋人など、
親しいからこそマイナスな話はしたくない。と考えている人は、
感情的に話すのではなく、さらっと淡々と話すように意識してみましょう。

すると相手も気軽に聞くことができ、負担も少ないですし、
さらっと話すだけでもモヤモヤしていた出来事や感情が整理されて、心のモヤモヤが晴れてきます。

④心は常に乱れているからこそ。。

ここまで怒りをむき出しにする人の傾向と対策について考えてきましたが、

私たち自身も例外ではなく、
生活している中で常にストレスを感じ、心の水面に波紋がおきている状態のため、いつ怒りが露にするかわかりません。

大事なのは、
怒りという水面に投げ込まれた石の数を減らすことだけでなく、
投げ込まれた後に生まれた感情の波紋をどう鎮めるのか。

自分のため、周りの心地よい環境のために、
できることはしていきたいですね。

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