大切にしていること③
こんにちは。マックです。最近投稿が疎らになってすみません。
今回は"大切にしていること"シリーズ最終章"③守るということ"になります。過去のシリーズも併せてご一読いただければ幸いです。
①笑顔を作るということ
②ありのままを伝えるということ
1.生徒の今・未来、そして過去を守る
これは私が尊敬している先生が入学式の学年主任挨拶で新入生へ向けて誓った言葉です。
「生徒一人ひとりと向き合い、安心して学校生活を送れ、進路を含めて、守れる存在になりたい。そしてこれまで(中学生まで)にどんな生徒だろうと関係なく、これからチャレンジしようとする気持ちを尊重したい」と言っていました。
実際にその通りに行動している姿から多くを学ばせてもらっています。私も食らいつこうと、どっちが早く学年の生徒(550名)を覚えられるか競っていました。
2.守るとは?
まず大前提として"守る"って難しいことなんですよね。
リスク回避してあれやってはダメ、これもダメというのも一つだし、昨今はそういう過保護な風潮が強いと感じています。
でも、それだけでは何も気づかないと思うんですよ。だって、成功も失敗もしないから。かと言って、取り返しのつかない失敗もあるし、気づかしてあげるということにも時には必要です。
そこに向き合うって、凄く難しいし、準備とタイミングが重要となります
私自身、学生時代の思い出は多くの失敗とちょっとの成功ばかりで、それが人生の糧になっていることだと思っています。
私の話になりますが、中学生の頃は所謂素行不良の生徒でした。具体的な話は脱線し過ぎるので、割愛しますが、学校生活内外関係なく、やってはいけないこと、人を傷つけるようなことばかりしていました。
変わったきっかけは3年の夏に母親に職員室でボコボコに殴られ、2学期が始まるまでの2ヶ月間自主自宅謹慎となりました。その間は勉強と読書、少しのトレーニング以外はほとんど何もしていなかったと思います。そこで初めて自分という人間や自分がやってきたことを真剣に考えることができました。
私はその経験を通して、俯瞰するということをし始めたし、人の気持ちを考えて行動するってことをするようになりました。
もちろん、こういう生徒ばかりだと学校は大変です。周りの生徒は嫌で仕方ないでしょうし、教員の苦労を考えると…(本当にごめんなさい。)
9月になり、学校に通わせてもらえるようになってから、私なりに変わろうともがきました。
もちろん、一人マジメになろうとしている私を見てよく思わない同級生も少なからずいたし、我慢することも多かったし、それまでダサいと思っていたことを一生懸命やろうともしていました。当時の写真を見ると後頭部も若干薄くなっていました。
その時に先生方はとにかく温かったです。私の相談を聞いてくれた先生、それまで授業妨害ばかりしていた私に対し笑顔で話しかけてくれた先生、時に流されそうになり緩み始めた瞬間に怒鳴りつけてくれた先生、校長・副校長と言った管理職の先生方も私を見かけるために声をかけてくれました。
そしてあろうことか、そんな私に都立高校の推薦入試を受けさせてくれました。もちろん私のようなことをした生徒異例中の異例で、感謝しかないし、当時担任で顧問だった恩師には未だに頭が上がりません。
私の中学時代の話は極端な例ですし、本来必要ない失敗ですが、大なり小なり、生徒が自分なりに行動し、成功する失敗するという経験は絶対必要です。その時に教員が何を出来るか?って、問われることだと思っています。もちろん何もしないのも選択肢の一つです。
3.校則について
先ほどリスク回避は過保護だぐらいのことを言いましたが、もちろんリスク回避は大切です。そのために校則もあります。
最近のニュースではブラック校則と煽り、何故ツーブロがダメかという見出しの記事も良く見かけます。
なぜ校則があるのか?
→なんでもありだと中学生みたいの私みたいな生徒が確実に増えます。これは法律があるのと一緒です。失敗して取り返しのつかないことが起きてからでは遅いですし、私含め教員は、そこのリスク回避をせずに生徒を全員を守れるほど全能ではありません。
それに加え、中高生が正しい判断がどこまで出来るでしょうか?まずは言う通りやってみて、それを通して気づくことも沢山あります。
大切なのは生徒が納得出来るように教員が向き合っているか、話をしているかということだと思います。それができていれば、生徒の成功失敗経験の時の準備なります。
ツーブロの問題もそうです。コボちゃんヘアーをダメという教員はいないでしょう。でも、それがモヒカンに近かったり、他者を刺激するものだったら?生徒自身が危険を自ら招くことになります。それにそのような髪型にする前にやるべきことは山なようにあります。
もし、どうしても自由な髪型にしたいなら、それが認められている学校を選んだり、学校に通わないというのも選択肢です。今は学校が選べる時代です。選べる選択肢を増やすためにやるべきことはもちろんありますが。
具体的に工夫していることについても今後書いていきたいし、生徒個人個人だけでなく、対人トラブルについても考えていることはあります。まずはどのように生徒と向き合うか、大切にしている基本的な姿勢ついて、今回は書いてみました。
またご意見ご相談あれば、どんどんお寄せください。
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