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【要約】日本一カンタンな「投資」と「お金」の本の要約・感想

内容

 ライトノベル形式で過去に短期投資で失敗した主人公が、ギャップを経て、再投資するまでの物語。今回は、ライトノベル型なので、ネタバレ注意という注意書きをしておきます。

トレードと投資の違い

 まず、本の主人公は、昔投資していた時、短期売買による株価の値上がりを狙う売却益によるトレードを行っていました。その当時は、トレードをしている感覚はなく、頭の中では、それが投資だと思い込んでいた。しかし、経済ショックによる大損がきっかけで手を引くことになる。時も流れた、ある日、再投資するきっかけの師匠に出会い、投資とは何かについての話を聞かされ、主人公の考え方が変わった。ここでトレードをしていたことを把握します。投資とトレードの違いは以下のような感じです。

投資

中長期的な期間での企業応援を通した利益増への期待

トレード

企業業績、金融市場の動きから政治の政策の影響から海外での事業を持つ会社は海外情勢の動向までのありとあらゆる情報を加味した上、株価のチャート分析手法をマスターし、売り買いの最適のタイミングを狙う。

感想:投資もトレードも、知識量と的確な情報察知能力が大切かなと思ってます。尚、上がる経営がされても、ある情報(不祥事等)によって、一時的な暴落もよく耳にします。もちろん、暴落後、戻る傾向がありますが、暴落前の値に戻るまでの期間は企業それぞれです。

金持ちは株で資産を増やす

 主人公は、例の師匠から世界の金持ちが株で資産を増やしている話を聞かされます。ビル・ゲイツやウォーレン・バフェット等の著名な株で資産を築いた人の名前が挙げられるが、主人公は一般人でもできるかと半信半疑の為、問いただします。例の師匠は日本では事例が少ないと断りながらも、バブル崩壊と長期経済低迷による株への不信感の話をした上で、海外とりわけ、米国の話をし始めました。米国の株がニューヨークダウ平均が何倍にもなっている話がされます。これに加え、日本と米国の資産形成の仕方での違いに触れました。

「日本の家計資産は1800兆円以上ありますが、その50%以上は現預金です。投資に該当する株式・投資信託の割合はわずか15%です。反対に、アメリカでは、現預金は13%程度で、株式・出資金・投資信託が48%です。」

と言います。

感想:投資されるように、米国では、プレス・リリース(カンファレンス)での演出にも力を入れる努力を企業側も怠らずにやってます。日本では、ほとんどそのような企業努力は聞きません。

人生100年時代の資産形成の仕方

 本では、二つの方法が紹介されてます。

1.より長く働く
2.資産をより効率的かつ長く運用をする

1の選択は変化の多い時代で学び直しやマーケットでの人材価値を増やすことが挙げられてます。2の選択では、世界経済が成長を続ける限り、投資は可能性があるという風に書かれてました。

主人公は、これまでの話を家で嫁に話すも、給与を上げる努力をしろと一蹴されました。

感想:どの話でもありますが、基本的に成功を収めようとする者を阻害するのは、いつも身近な存在と相場が決まってるみたいです。

なぜ長期投資を「こわい」と思うか

 主人公は、例の師匠から長期投資が「こわい」と感じる理由を飛行機の揺れに例え、乗客は「こわい」が機長などのクルーは飛行機が簡単に墜落しないことを知っている為に「こわい」と思わない理由にやっていることに対する理解することの大切さを教わります。ここでの理解は、資本主義の理解です。例の師匠は、歴史解説をしながら、

「資本主義を欲求と現実から生まれた仕組み」

として解説しました。主人公は、資本主義の危機などと題した本を頻繁に見掛けていた為、これからも続くのかまだ半信半疑の状態でした。例の師匠は、続けてこう言いました。

「資本主義は、理想や理念ではなく、現実に対する本音の欲求が生み育てた仕組みだから生命力が強い」

次に、例の師匠は、200年前に1ドルを投資した場合のチャートをみせた。株式が200年で60万倍に対し、米ドルが0.07ドル(7セント)の価値しかない状態です。主人公は、この資本主義の「資本が資本を産む」をことをしり、

「よくお金持ちはさらにお金持ちになると言われるのは、こういうことなんですね」

と呟きました。その後、主人公は投資する意欲が掻き立てられる流れです。

感想:現金をそのまま持っておくだけでは、インフレにより元本割れするのは、中々衝撃的なチャートでした。

他に参考になった話

・株式の長期保有のメリット

長期保有する目的で株式を保有すれば、企業が好調の時に高値がつく。

・コア・サテライト戦略

コア資産(低リスク枠)とサテライト資産(高リスク枠)での振り分けする戦略

・パーキンソンの法則

支出額を収入ギリギリまで膨張する人の持つ習性に対抗する必要性の話

・実践編

具体的にどのような方法があるかの話

まとめ

 軽いライトノベル感覚で過去200年程の投資の話を読める本なので、悪くないと思われます。2000字を越えたので、本の一部しか紹介しませんが、アマゾンのプライムリーディングで読めるので、詳しい内容が知りたい方は読んでみることをおすすめします。ただ、注意点として、投資関連の予備知識の多い人や経済学の歴史を学んだことのある人にとっては、退屈な内容になるかもしれないので、その点だけ留意します。






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