時代を築いた先輩に対する敬意としても。

「絶対みっちゃんと合うから!」

と、ゴリ押し気味に紹介されて足を運んだ新しいお店。店名には喫茶とあるがお酒も揃えてあり、一人客の多い昭和感漂うお店。

そんな場所を立ち上げた若い店主と僕とを慕ってる先輩がつなげてくれた。

しかし、その日僕らは既に結構酔っ払ってしまっていて、また時短営業の影響もあり、せっかくの紹介もあまり話せず。

改めて昨晩、足を運んだ。

来店時、お客さんは一人。グラスはもう空になろうとしているところだった。
そのお客さんも交えて少し話したあと、店主の彼と色々話す機会を持てた。

「なぜ先輩は、彼と僕とにそんなに共通点を見出しているんだろう?」

どちらかというとそういう興味が働いて、色々話を聞いた。


目指している方向やバックグラウンドはどうやら違うようだ。歳も一回りも下。
相違点が多い。けども、なんかフィーリングは合った。

お店を始めた動機などを聞いてると、直感に従って動く面を見受けられた。

「なんかいけそうな気がした。」

という根拠のなく湧き上がる気持ちから、お店を出すという行動に至るその感じに共感を覚えたし、紹介してくれた先輩が僕のことをそんな感じに捉えてるんだ、と思うと同時になんだか面白かった。

そして、一回りも歳が違うと世界の見え方が全然異なるんだな、ということも感じた。

最近。
自分の親よりも歳上の方々と仕事をする機会が多い中で、僕に希望を向けてくれていることを感じている。
向けられる期待に有り難みを感じつつ、それに応えようとがんばって仕事をしているが、その若い店主の話を聞いているうちに感心の気持ちが芽生え、もしかしたらこういう感じを先輩の彼らは僕に抱いてるのかもしれないな、と思った。

ひとえに「行動力」と言えども、時代が違えば動ける範囲やスケールが変わってくる。
昔はもっと限られていただろうし、お金を稼ぐことも大変だったと思う。

今はその範囲も、お金を稼ぐ手立ても、また生活にかかる経費もグッと下がって、また仲間も募りやすい。若いうちに実現できることというのが多くなったように思う。

時代を活かすことが先輩に対する敬意だなぁ、となんだか思った。

出る釘となることに恐れるのではなくてね。

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