ブルターニュのアパルトマン

フランスバカンス事情 & 難しいとか無理とか思わないで、面白そうだからやってみようと思った人が、好きなことをして生きている。



夏のバカンスで、ブルターニュに来ています。

夫の両親がブルターニュに住んでいるので、ノエルと夏のバカンスはブルターニュで過ごすのが、我が家の恒例行事になっています。


と言っても、バカンス全部を義両親宅で過ごすのも、上げ膳据え膳でお世話してくださるのが申し訳ないので、前後にノルマンディーやブルターニュの他の街のホテルに泊まったり、お世話になるのはだいたい1週間から長くても2週間くらいで、残りは日本や他のヨーロッパの国、フランスのブルターニュ以外の地方都市に出かけたりして、フランス企業の規定のバカンス休暇の5週間を消費することにしています。


フランス企業には、5週間の有給休暇以外にもRTT「Reduction du temps de travail (労働時間の短縮)」という制度もあって、週に35時間以上働いた場合にそれを超えた部分を有給休暇として消費しなければいけないので、1年間のお休みをどの時期に取って、どこで過ごすのかは、フランス人にとって、仕事と同じか、もしくはそれ以上の重大事項なのです。


この長いバカンスの制度、有給休暇も取り辛い日本から来た私には、羨ましい限りなのですが、基本的に出不精で引きこもってお家で好きなことを、ちまちまひとりでしているのが楽しい私には、ずっと夫と過ごす長い休暇は、ちょっとめんどくさくもあります。


日本には、「亭主元気で留守がいい。」っていう言葉が流行った時期があったけれど、フランスはカップルでの生活をとても大切にする社会なので、ずっと一緒にいても疲れないほどよいバランスが必要だなって思う今日この頃です。

というわけで、フランスの長いバカンスの一部を、夫の実家で過ごしているのですが、夏の2カ月間は、海辺の別荘で過ごすのが恒例の義両親は、この夏は、私たちに本宅のアパルトマンの鍵を預けてくれて、好きに使っていいと言ってくれたのです。


去年までは、海辺の別荘で、皆で一緒に過ごしていました。



義両親宅の玄関。
廊下の奥の左側に、私たちの泊まるお部屋があります。



清潔なタオル類やミネラルウォーター、ビール、コーヒーやハーブティーなど、まるでAirB&Bの貸しアパルトマンのように準備してくれていて、洗濯機の使い方など教えてくれて、別荘に戻って行った義両親。

有難くて涙が出そうです。

遠いアジアの国から来た、息子よりもずっと年上の嫁に、すごく気を使って優しくしてくれる義両親のことを思うと、私もいつか息子と結婚してくれる女性がいたら、姑の私のせいで夫婦仲がギクシャクしないように、良い感じの距離の取り方ができたらいいなと思います。



その前には、まず子離れからですね。

でもこれがなかなか難しいのですよ。

息子は、この夏は、フランスには帰省せずに、自由に自分のしたいことをするそうです。

将来のことも、彼なりにいろいろ考えて、それなりに始めているみたいですが、どうなることやら。

私にできることは、心配せずになんとかなるだろうって見守ることだけで、間違っても、そんなの無理だとか、それは難しいとか、言わないようにすることだと思っています。

なぜなら、難しいとか無理だって思う人が多いから、好きなことを仕事にしている人がそれほど多くないのだと思うから。

難しいとか無理とか思わないで、面白そうだからやってみようと思った人が、好きなことをして生きているんだと思うのです。

世の中には、チャレンジしてうまくいかなかったら、それを失敗だとか、道を踏み外したみたいな言い方をするひともいるけれど、本当にそうなのかな。

やってみて、ダメなら、今度は違うやり方でやってみたらいいだけじゃないの?

それでもダメなら、違う分野でチャレンジしてみたらうまくいくかもしれないよ。

無難に道を踏み外さずに生きることに安心と幸せを感じる人もいるし、それを退屈と思う人もいる。

どちらかがいいとか悪いとかの問題ではなくて、どちらもその人にとっては正解なのだから、自分の直感に従って、淡々と前に進んでいくのがいいのではないでしょうか。

ときには後戻りすることがあっても、立ち止まって動けない時期があっても、それはそれで、その人にとって必要なことだから起こっているのだと思うのです。

だから、たとえ、誰かから見て、危なっかしく思えても、それはその誰かの見方で、本人が大丈夫、なんとかなると思っていればそれでいいんだと思います。

もしそれが我が子なら、尚更一緒に、大丈夫、なんとかなるって信じてあげたい。

そうすれば、思いは何倍にもなって、現実化していくのではないでしょうか。




<追記>

2年前の夏の記事です。

結婚以来、夏はブルターニュの海辺の別荘で、義両親と一緒に長いバカンスを過ごしておりましたが、この頃から、ずっと一緒ではなくて、お互いが気楽に過ごせるように、義両親が海辺の別荘で過ごしている間、留守宅になったアパルトマンをホテル代わりに使わせていただいて、私たちだけでゆっくり過ごしながら、ショッピングやレストラン巡りなどを楽しむようになりました。

義両親の本宅は一軒家だったのですが、高齢になってきて、本宅と別荘のお庭の管理など大変になってきたこともあり、街の中心部の便利な場所にあるアパルトマンに住むことにしたそうです。

定年退職後は、頻繁に別荘に行くようになったので、鍵一つで家を空けれるアパルトマンはとっても便利だそうです。



元記事:義両親のアパルトマンで過ごすプチバカンス(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)July 13, 2016 09:07:50 テーマ:国際恋愛・結婚

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