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☆本#586 諸刃の剣「絡新婦の糸」中山七里著を読んで

警視庁サイバー犯罪対策課の刑事が主人公。
「絡新婦」は「じょろうぐも」。

冒頭、近所にできたショッピングモールのラーメン王国の影響で、客の入りが激減したラーメン店に、SNSに投稿したインフルエンサーのツイートで、客が急増する。
アイドルグループとして芸能界デビューした照屋は、ドラマや舞台へ路線転向しようと思っていたところ、主演映画のオファーが来る。彼は現状の危機感や不安を消し去ってくれるヘロインの常習者だったが、それは誰にも言っていなかったのに、ある日、SNSで暴露される。

警視庁サイバー犯罪対策課の延藤は、照屋の件の出所、SNSでツイートした「市民調査室」のツイートを監視し始める。
その後、市民調査室のツイートがきっかけで人が死に、被害者遺族らから被害届が提出され、本格調査が始まるも、警察内部しか知らない情報がまたも市民調査室から発信され…。


先日読んだ毒島の3冊目と若干似た流れ。
本作の洗脳化や、カルトにハマるひとの共通性ってなんだろう。
作中の「言葉に責任」を持て、というセリフが印象的。


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