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☆本#416 最後はローテク「ブラックサマーの殺人」M.W.クレイヴン著を読んで

シリーズ2作目。読み応えある長編。

刑事ポーは6年前、有名シェフのキートンの娘、エリザベスが失踪した事件で、状況証拠とキートンがサイコパスだと気付き、彼を逮捕する。結局、有罪判決を受けたキートンは服役。
ある日、厨房での大量の血痕から、既に殺されていると思われていたエリザベスが警察を訪れる。これまで監禁されていて、そこから逃げてきたという。
血液検査の結果、娘だと証明され、キートンは再審議請求で冤罪が認められ、まもなく自由の身になる。

ポーは誤認逮捕の罪で立場が危うくなるも、キートンがサイコパスで怪しいのは間違いないので、上司のフリン、同僚のティリーと共に、その女性が本当に娘なのか、調査を始める。

聞き込みで、現在キートンの店をまかされているシェフからエリザベスの失踪前にクビになった料理人の話を聞き、彼がエリザベスと付き合っていたことがわかる。彼からふたりがした入れ墨の話を聞き、エリザベスの監察医に問い合わせると、警察を訪れたエリザベスには入れ墨はなかったと。

途中、ポーの隣人で犬のエドガーの世話をお願いしていたトマスが亡くなっていたことを知り、彼の娘から、トマスから買った家がなんと国立公園内なので不動産を最初に見つけた状態に戻さなくてはならないことを聞く。が、これは保留にするポー。

刑務所内の録画を見ていたポーは、キートンの表情が劇的にかわった瞬間を見つけ、その原因を探るも、エリザベスが再び失踪し、ポーに殺人容疑がかかり…。

ブラックサマートリュフが鍵。
コミュ力低かったティリーは成長し、昇進。フリンは同性のパートナーと子供を持つ予定。
最後の最後にポーの父親もついに登場。が、この先の話はシリーズ3作目。
ポーは周りに嫌われてる設定だけど、嫌われ要素があまり見当たらないような…!?


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