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☆本#341 運命 「時空を超えて」ギヨーム・ミュッソ著を読んで
米国が舞台。60歳の医師がアジアでボランティア活動をした際、迎えのヘリより子供の手術を優先する。村長のような老人が感謝し、彼の望みを叶えるという。で、クスリをくれ、彼は実際30代の頃亡くなった彼女にひと目会いに行く。
現実的な医者が信じるまで、過去の自分との対面、助けたかと思った彼女の自殺、条件と決裂、最後の手術、と飽きさせない展開。
最後にまさかこのままで終わるのかと思ったら、そんなことはなく。きっちりハッピーエンドの方向性。この著者は、作為的なのかわからないけど、ロマンチストっぽい。
過去に戻り何かを変えるとはいえ、ちゃんと未来も反映されている。途中ファンタジー要素が強い部分もあるけど、まあ映画でありそうな感じで違和感なく。
著者の描く人物は運命との相手とのロマンスが含まれることが多いけど、今回もそう。
出張先の情事で子供の父親となってしまい、その子を未来で消したくないことからくる条件で過去の主人公は苦悩する。30代と60代の主人公が対面してしまうのはどうなのかとは思うけど、設定は新しい。
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