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☆本#424 「夜」ベルナール・ミニエ著を読んで

著者は2011年、セルヴァス警部シリーズ1作目でデビュー。これは3作目。
この作品だけでも読めると聞いて読んだけど、セルヴァズが死にかけてそれで性格が変わったのか、因縁のハルトマンとの関係等イマイチわかりづらい点もあったので、最初から読んだ方がいいかもしれない。
セルヴァズ、シュステン、ハルトマン、ハルトマンに娘を殺された親2名らを中心に話は展開。

ノルウェーの教会で女性の惨殺体が見るかる。遺体にオスロ警察の女性刑事シュステンの名前を記したメモが見つかり、彼女が現場へ向かう。調査していくと、容疑者がフランスの連続殺人鬼ハルトマンとわかる。彼の部屋で、セルヴァズの名前と写真を見つけ、合同捜査のため、フランスのセルヴァズの元へ向かう。

その頃セルヴァズは、逃亡したレイプの容疑者を追い詰めたところ、銃で撃たれ、瀕死の状態。やっと退院できたところにシュステンが会いに来ていた。
二人で捜査していくうちに、子供が5歳で近くの町に住んでいたことがわかる。セルヴァズは、もしかして子供はマリアンヌと自分との間にできたのではと疑い始める(セルヴァズは現在バツイチ子持ち。子供は既に成人しており、カナダにいる。マリアンヌは彼女の子供が関わる事件で再会した元カノ)。
子供の居場所がわかり、そこに向かうセルヴァズとシュステン。ふたりは、シュステンがハルトマンに襲われかけたことから急接近する。

冒頭で追い詰めたレイプの容疑者が後に射殺され、セルヴァズが疑われる。

ハルトマンから、子供はセルヴァズの子供で、重い病気にかかっていてセルヴァズの助けが必要だという。マリアンヌのことは結局聞き出せず、ハルトマンを逮捕するのをいったん断念し、レイプの容疑者を撃った拳銃がセルヴァズのものだと判明する中、オーストリアの指定された病院へ向かい…。


うまく行き過ぎる感のある展開は少しアメリカのエンタメ的。突っ込みどころも何度かあり。あっさり捕まっちゃうとか、なぜ始末する際、いちいち服を脱がせるとか(これは1作目を読めばわかるのか?)
ノルウェーのセキュリティ情報等も興味深かった。

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