☆本#433 復讐 「夏に凍える船」ヨハン・テオリン著を読んで

スウェーデンのエーランド島シリーズ4作目。

元船長で84歳のイェルロフ、クロス家の子供ヨーナス、夏の間だけ演奏に来たリーサ、帰ってきた男など語り手が複数で、帰ってきた男の部分は1930年代の過去の話も挿入される。

エーランド島の夏。
ある日、ヨーナスが幽霊船とそこでの事件を目撃し、その話をイェルロフにする。

イェルロフは、1930年代に死んだ男が棺の中から音を出したこと、その時いっしょにいた子供を思い出す。その葬儀はケント家のもので、その子はその後、父親といっしょにアメリカに向かったらしい。

リーサは夏の間だけエーランド島に来て、ギターを演奏する仕事をしていた。その関係でクロス家の従業員ポーリーナと知り合う。

エーランド島に帰ってきた男は、計画を実行し始める。

最後に全てが明らかになる。
イェルロフは自分の最後は自分で決めようと思い船を出す。そして、風に導かれた結果を受け入れる。