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映画「レインツリーの国」を観て

有川浩の「図書館戦争」を読んで以来この作家の本は一通り読んで、この映画の原作も知ってはいたけど読んだことはなかった。ので、映画のほうを鑑賞してみた。

流れを簡単にいうと、事故で聴覚に障害を持つようになった20代半ばの女性が勇気をだして自分を変えようとする話。つまり、補聴器が恥ずかしかったり、人との接触を怖がっていたのを、少々直情的な男性と知り合ったことで触発され、差別的な視線や言葉にその都度傷つかない強さを持ちはじめる。それに恋愛が含まれ、男性がなんだか威張っていて、女性は謙虚すぎる印象。原作のほうはどうなんだろう…。
「レインツリー」とは、主人公が管理しているグログの名前。

パラリンピックを見て障がい者の身体能力のすごさを知り、インタビューに答える選手のコメントから、差別が減っているように感じていたので、最初主人公をネガティブだと思ったけど、心無い言葉を吐く人はおそらく一定数いる。ので、「ひどい言葉」や差別に直面した結果、内にこもってしまったのだろうと推測。けど、人は「慣れる」ので、「ひどい言葉」等に免疫を持つことはある意味生きていくのに必要かもしれない。障がいを持っていても、持っていなくても。

パラリンピック開催の影響もあって、だいぶマイノリティーも暮らしやすいよう社会的変化は起きつつあると思うけど、実際はどうなんだろうか。
以前、障がい者の中には実は外出時に助けを不要と思っている人もいると聞いたことがある。大体自分で対応できるので、過剰な助けは逆に「差別」されているように感じるとか。この辺の見極めは難しい。障がいが何かにもよるだろうし。なので、まずは助けがいるか尋ねるといいらしい。

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