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⭐︎本#536,537 ほんとの自立「裏切り 上下」シャルロッテ・リンク著を読んで

ドイツ人作家のイギリス舞台の刑事もの。
主人公は30代後半で、自己評価が低く、コミュ力も低いスコットランド・ヤードの女性刑事ケイト。
それと、脚本家一家の話が交互に続く。

定年退職したケイトの父親が殺され、離れて暮らしていたケイトは休暇をとり帰省する。友人を欲しいと思いつつ、職場でもプライベートでも孤独だったケイトにとって、父親は唯一の心の拠り所だった(母親は既に亡くなっている)。

現地の担当刑事で、元アル中のケイレブが気を使って進捗を教えてくれるも、進展はない様子。
ある日、ケイトの職場に女性から連絡が来て、父親に関する話があるという。会うことを約束するも、時間になってもその女性は訪れない。職場に行ってみるとその女性の死体が。
その女性の死をきっかけに知らなかった父の過去を知り、管轄外で事件調査はできないので、気になった父の過去を調べ、行き着いた先でまた死体を発見し…。

脚本家のジョナスは、医者のアドバイスで、外との関わりを一切断てる田舎に2週間だけ休暇として家族で行くことにする。
準備中に、養子のサミーの産みの親テリーが恋人と訪ねてくる。その恋人に対して不信感を抱き、二人の言動から嫌な印象を受けるが、予定通り田舎の家で過ごしていると、彼らが訪れて…。


前半進展があまりなくて長かった…。
その分後半の展開は早かった。
ここ数ヶ月読んでいた刑事物は、主人公が美男美女系だったので、そうではなく、割とウジウジする主人公は、ちょっと漫画の主人公っぽくて珍しい。とはいえ、漫画な展開はない。ピンチを経て成長。

シリーズものなので、その続きも、他のベストセラーも読んでみたい。

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